フリップ・ジャンプとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > フリップ・ジャンプの意味・解説 

フリップ‐ジャンプ【flip jump】

読み方:ふりっぷじゃんぷ

flipは「とんぼ返り」の意》フィギュアスケートジャンプの一。後ろ向きに滑り滑走していない方の足のつま先氷面突いて踏み切る空中回転した後はつま先突いた方の足で着氷する。


フリップジャンプ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/21 10:10 UTC 版)

フリップジャンプ (Flip jump) は、フィギュアスケートにおけるジャンプの種類のひとつ。単にフリップとも、トウサルコウとも呼ばれる。

解説

図2:エッジと進み方

空中での回転方向と同じ方向のターンから即座に左足エッジに右足のトウを突いて跳ぶジャンプ。フリップジャンプは、国際スケート連盟が認定する6種類のジャンプの中で3番目に難易度が高いとされており、基礎点もアクセルジャンプルッツジャンプに次いで3番目に高い。

フリップジャンプでは、左足インサイドのエッジが描くカーブから生まれる回転力と、軌道の内側にトウを付く事によって後方への推進力がコンパスのように変換された回転力の2つが主な回転の原理となる。ただし、右足を引く際に体が回転方向とは逆向きに開く事になる点で難易度が上がる。

フリップジャンプのエッジ判定の基準

2013年4月26日にルールが改正され、採点表では『no sign』となる『UNCLEAR EDGE TAKE-OFF F/Lz (no sign) -1』という区分が新たに作られた[1]。これにより、「明らかに不正」の踏み切りが行われた際に技術審判がエッジエラー(e)を宣言するのは当然として、「明らかな不正とは言えないまでも不正確なエッジ」での踏み切りが行われた際に、エッジエラー(e)がつかない場合が発生する。

演技審判は、エッジエラー(e)がついた場合はGOEにおいてこの宣言を考慮した採点を必ず行わなければならないが、『no sign』の場合は(エッジの不正確さを)考慮するかどうか自体も演技審判の各自の判断に任される。

エッジの判定に対して、スローモーション再生は原則的には用いられない(Usually the wrong edge take-off is identified without any review in slow motion which can be used only if the camera angle does not allow to see the take-off edge at normal speed.[2]と明記)

フリップジャンプの際にアウトサイドエッジで踏み切ってしまったジャンプや、反対に、ルッツジャンプの際にインサイドエッジで踏み切ってしまったジャンプは、GOEの面で減点される。フリップとルッツ両方のジャンプでエッジエラーが宣言されることも有り得る。

歴史

初めて成功した人は、はっきりしない。俗説としてトウループジャンプを初めて成功させたアメリカのブルース・メープスが、1913年にはフリップジャンプにも成功したという。1970年代には既に多くの男子選手が3回転フリップジャンプを成功、1981年に東ドイツのカタリナ・ヴィットと西ドイツのマヌエラ・ルーベンがともに女子選手として初めて3回転フリップジャンプに成功した。

2016年に宇野昌磨が、初めて4回転フリップに成功し国際スケート連盟に認定された[3][4]

2019年12月に行われたグランプリファイナルにおいて、アレクサンドラ・トゥルソワが女子として初めて4回転フリップに成功[5]

2023年4月時点で、ISU公認国際大会で4回転フリップジャンプを成功させている選手は、男子では宇野昌磨ネイサン・チェンヴィンセント・ジョウヤロスラフ・パニオットアレクサンドル・サマリンダニエル・グラッスル佐藤駿イリア・マリニン。女子ではアレクサンドラ・トゥルソワアンナ・シェルバコワの2人。

日本では、選手やコーチを中心に「フィリップ」と呼ばれる事もあるが、フリップジャンプはFlip(反転する)という英単語から来ているもので、誤りである。

脚注

外部リンク


フリップジャンプ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/05 20:30 UTC 版)

フィギュアスケート用語一覧」の記事における「フリップジャンプ」の解説

ジャンプのひとつ。フリップジャンプ参照

※この「フリップジャンプ」の解説は、「フィギュアスケート用語一覧」の解説の一部です。
「フリップジャンプ」を含む「フィギュアスケート用語一覧」の記事については、「フィギュアスケート用語一覧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「フリップ・ジャンプ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フリップ・ジャンプ」の関連用語

フリップ・ジャンプのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フリップ・ジャンプのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフリップジャンプ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのフィギュアスケート用語一覧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS