オーバーツーリズム【overtourism】
オーバーツーリズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/11 07:32 UTC 版)
過度な観光客の集中は「オーバーユース (cf. wikt)」ともいうが、これによって観光地への負荷が懸念される事態の生じることがあり、これを指して「オーバーツーリズム(英: overtourism)」ともいう。 例えば21世紀初期、ユネスコの世界遺産に関して、ユネスコやイコモスは登録条件として、観光客抑制案の提示を対象物件の管理者に対して求めるようになった。 日本の登録物件の中から一つ例を挙げるなら、富士山の登山者数抑制とその実効性・監視体制が求められている。また、2018年度(平成30年度)の京都市では、インバウンド消費の成果が上がりすぎて、街が訪日外国人旅行客で溢れかえる状況になり、宿泊施設の予約を満足に取れなくなったり、京都に期待する“まったり”した雰囲気が失われてしまったため、従来の日本人観光客が敬遠して来なくなってしまった。ほかにも、 狭い道で混雑しているなか、平気で食べ歩きをする 日本の厳しいゴミ対策に馴染みのない観光客による、ゴミのポイ捨てや不分別が目に余る 公共施設内の敷地や商店と、民家や私有地の区別がつかない観光客が、民家や私有地に不法侵入して勝手な振る舞いをする など、様々な問題が噴出している実態が明らかとなった。
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