vrms
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/24 03:38 UTC 版)
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時変電圧(time-varying voltage、電圧のRMS)を指す
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vrmsを「完全にフリー」な環境で実行した出力結果。ただし、cowsayコマンドを間に挟んでいる。
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作者 | ビーデール・ガービー(Bdale Garbee) Bill Geddes |
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開発元 | ビーデール・ガービー Rogério Brito |
最新版 |
1.34 / 2024年5月18日 (10か月前) (2024-05-18)
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リポジトリ |
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プログラミング 言語 |
Perl |
対応OS | GNU/Linux |
サポート状況 | 開発中 |
種別 | 非DFSGソフトウェア検出ツール |
ライセンス | GNU General Public License |
公式サイト | 開発ウェブサイト |
テンプレートを表示 |
vrms (Virtual Richard M. Stallman、仮想リチャード・ストールマン) とは、Debianベースのシステムにおいて、現在インストールされているパッケージを分析し、その中でDebianの基準においてnon-free(非フリー)となる全てのパッケージを報告するプログラムである。Debianにおいては、配布は可能であるが、Debianフリーソフトウェアガイドライン(DFSG)に合致しないために公式のディストリビューションには含まれないソフトウェアは、non-freeのツリーに収録されている。
vrmsが利用可能な場合、'non-free'なプログラムがインストールされると、vrmsはなぜそれがnon-freeなのか説明を表示する。この説明は大抵、vrmsパッケージ自身に含まれるリストに由来するが、他のパッケージからの追加の説明も提供され得る。
歴史
vrmsはビーデール・ガービーとBill Geddesにより、Debian GNU/Linuxシステムのために作成された。これはDebianにおいて’non-free’なパッケージが入手可能であること、ならびにその望ましさを巡る問題に対するストールマンとの公開討論の結果生み出されたものである。パッケージにはいくらか物議を醸す点がある。なぜなら、vrmsはストールマンが当初討論で意図していた点とは異なり、Debianの定義に基づくfreeに従っているためである[1]。実際、フリーソフトウェア財団はvrmsをFree System Distribution Guidelinesの中で重視する必要のないパッケージにリストアップしている[2]。
2005年、Rogério Britoはvrmsパッケージが抱える状況の改善を試みた。すなわち、バグの洗い出しと修正、不可解なバグのDebianバグ追跡システム(英語版)[3]への報告である。それから少し経って、メーリングリストの作成とDebianのサーバー群に含まれるAliothにホストされるSubversionレポジトリ[4]にソースコードを配置し、プロジェクトはより広範かつ共同での開発を進めるため動き出した。
実行例
オラクル(サン・マイクロシステムズ)が提供するJava Development Kit、RARファイル展開ツールunrarそしてVMware Playerがインストールされているシステムでvrmsを実行すると以下のように出力される。
Non-free packages installed on localhost sun-java5-bin Sun Java(TM) Runtime Environment (JRE) 5.0 sun-java5-demo Sun Java(TM) Development Kit (JDK) 5.0 demos and examp sun-java5-jdk Sun Java(TM) Development Kit (JDK) 5.0 sun-java5-jre Sun Java(TM) Runtime Environment (JRE) 5.0 unrar Unarchiver for .rar files (non-free version) Reason: Modifications problematic vmware-player Free virtual machine player from VMware vmware-player-kernel-modu vmware-player modules for Linux (kernel 2.6.17) 7 non-free packages, 0.6% of 1218 installed packages.
non-free、および、それ自体はフリーであるが、non-freeなパッケージに依存するcontribに属するパッケージが一つもない場合は、RMSが褒め称える旨、メッセージが表示される。
No non-free or contrib packages installed on xxxxx! rms would be proud.
脚注
- ^ Yavor Doganov (2007年2月2日). “Re: gNewSense-users vrms's output”. lists.gnu.org. 2011年2月5日閲覧。
- ^ “List of software that does not respect the Free System Distribution Guidelines”. libreplanet.org (2010年12月31日). 2011年2月5日閲覧。
- ^ “Debian Bug report logs: Bugs in package vrms in unstable”. bugs.debian.org. 2011年2月5日閲覧。
- ^ “Subversion リポジトリ一覧 vrms”. svn.debian.org. 2011年2月5日閲覧。
外部リンク
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