スペーシング・ユニット
【英】: spacing unit
スペーシングとはウェル・スペーシング=坑井間隔のことであり、スペーシング・ユニットとはコンサーベーション(資源保護)関係の州法による規制(坑井間隔規制=ウェル・スペーシング・レギュレーション)によって定められた坑井1井あたりの占有単位面積である。石油・ガスの採掘権が土地所有者に帰属し、連邦政府・州政府による連邦有地・州有地のリースも 1 単位の面積が小さい米国においては、一つの油田の上にいくつものリースが設定されることがまれではなく、かつては隣接リース権者間の競争的採掘による資源乱掘の弊害が広がり、多年にわたる紛争と官民の努力の末に 1930 年代に、連邦政府の指導(Federal Oil Conservation Board, Interstate Oil Compact Commission)の下に各州で石油・ガス資源保護法(Conservation Acts)が制定されて、州の機関がリース権者の操業に対して命令・規制・禁止の強制権を行使できるようになったが、この種の規制の中の一つの眼目が坑井間隔規制と強制的プーリングである。これらの規制は油層の合理的採掘を目的としたもので、坑井間隔もスペーシング・ユニットも、油層工学の進歩によって油層の排油機構が判明するにつれて大きくなってきている。当初は坑井間隔 660 フィート、スペーシング・ユニット 10 エーカーというような値が標準的であったが、最近では、油井は 40 ~ 80 エーカーごとに 1 井、ガス井は 160 ~ 640 エーカーごとに 1 井とされるのが通常となっている。小区画のリースが錯綜{さくそう}していて、そのままではこのスペーシング・ユニットを遵守することができないと見られる場合は州の委員会が強制的プーリングを命ずることになる。 |

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