rp過程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/16 09:48 UTC 版)
rp過程(rp かてい,高速陽子捕獲過程 英: rapid proton capture process) は、種核種に連続的に陽子が捕獲され重元素を作り出す過程である[1].これは元素合成過程であり、 s過程やr過程とともに宇宙に存在する重元素の生成にかかわっている。しかしながら、他の元素合成過程とは、他の過程が中性子に富む側の安定性が問題になるのに対し、陽子に富む側の安定性が問題になる点がかなり違っている。rp過程の終了点(生成することの出来る最重元素)は良くわかっていないが最近の中性子星に関する研究により、テルルより先へ反応が進まないことがわかっている。[2] rp過程は、アルファ崩壊によって制約され、より軽いテルルの同位体がアルファ崩壊するかも知れないが、観測されている最も軽いアルファ崩壊核種である105Te, [3]が上限と考えられている
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- ^ Lars Bildsten, "Thermonuclear Burning on Rapidly Accreting Neutron Stars" in The Many Faces of Neutron Stars, ed. R. Buccheri, J. van Paradijs, & M. A. Alpar (Kluwer), 419 (1998)
- ^ Schatz, H.; A. Aprahamian, V. Barnard, L. Bildsten, A. Cumming, M. Ouellette, T. Rauscher, F.-K. Thielemann, and M. Wiescher (April 2001). “End Point of the rp Process on Accreting Neutron Stars” (subscription required). Physical Review Letters 86 (16): 3471–3474. doi:10.1103/PhysRevLett.86.3471. PMID 11328001 2006年8月24日閲覧。.
- ^ Tuli, Jagdish K. (2005). Nuclear Wallet Cards (7th ed.). National Nuclear Data Center 2007年8月16日閲覧。.
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