起き得る場所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/16 09:48 UTC 版)
rp過程の起きる場所として考えられているのは、片方が中性子星の連星系で降着の起きているところである。そのような場所では、片方の星の物質が縮退した中性子星に降着している。降着物質は多くの場合水素とヘリウムに富んでいる。中性子星は強い重力場を持っているため、その物質は高速度で縮退星に落ち込み、通常その途中で互いに衝突し、降着円盤を形成する。その表面に徐々に降り積もるとそれは高い温度を帯び大抵1×108 K に達する。最終的に、この高い温度の雰囲気に於いては熱核的な不安定を起こすと考えられており、水素とヘリウムの熱核爆発を起こすまで上昇すると考えられている。熱核爆発が起きると、温度は急激に上昇し、rp過程が起きるのに十分な温度に達する。最初のヘリウムと水素の爆発が1秒程度しか持続しないのに対し、rp過程は大抵100秒ぐらいかかる。結局、rp過程はX線バーストの終りの方として観測される。
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