トリプルアルファ反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/08 13:10 UTC 版)

トリプルアルファ反応(トリプルアルファはんのう、triple-alpha process)とは、3個のヘリウム4の原子核(アルファ粒子)が結合して炭素12の原子核に変換される核融合反応の1つである。
概説
この核融合反応が起こるのは、温度が約1億K以上の場合に限られ、恒星内部のヘリウムの存在量が多い環境で起こる。典型的な例として、陽子-陽子連鎖反応やCNOサイクルによって作られたヘリウムがたまっている古い恒星の中心部でこの反応が起こる。恒星の中心核で水素による核融合反応が終わると、中心核は自己重力で収縮し、この収縮によって中心温度が十分に高くなるとヘリウムによる核融合反応が始まる。
トリプルアルファ反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 02:02 UTC 版)
「ヘリウム燃焼過程」の記事における「トリプルアルファ反応」の解説
詳細は「トリプルアルファ反応」を参照 恒星が赤色巨星や赤色超巨星の終末期を迎え、コアの温度が1億K (8.6 KeV) を超えると、状況が変わる。ヘリウム同士の衝突頻度が高くなり、平衡がベリリウムに傾くのである。結果、ベリリウム8の崩壊する前に3つ目のヘリウム4が融合し、炭素12を形成する可能性がかなり高くなる。式に表すと以下の通りになる。 Be 8 + 4 He ⟶ 12 C {\displaystyle {\ce {^{8}{Be}+{^{4}}He->{^{12}}C}}} このヘリウム3つの融合をトリプルアルファ反応と呼ぶ。
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