放射能検層
【英】: radioactivity logging
放射能検層とは地層に含まれる微量の放射性物質量の測定や放射線源を使って孔隙率{こうげきりつ}を測定するなどの検層種目の総称である。放射能検層の主な種目は次のようなものである。(1) ガンマ線検層:地層中に含まれる微量の放射性物質から出るガンマ線量を測定するものである。一般には泥岩は砂岩や石灰岩などより多くの放射性物質を含むので、ガンマ線量を測定することで地層中の泥岩含有量を知ることができる。(2) 中性子検層:測定電極内に装備した中性子線源から中性子を地層に放射し、中性子が地層を構成している物質の水素の原子核と反応して、その際に発生する二次ガンマ線を測定する検層をいう。中性子検層は、地層中に存在する水素の量に左右されるので、孔隙中に水あるいは油が満たされているような地層では、その液体の満たされた孔隙の量が表現されることから、地層の孔隙率を算定することができる。また、孔隙がガスで満たされている場合は、水素密度が小さいため、測定された孔隙率は見掛け上、かなり小さくなり、ガス層の検出に役立つことが多い。(3) 地層密度検層:ガンマ線源から地層に放射されたガンマ線と物質原子との間の物理的反応を利用し、地層の密度(密度を孔げき率に変換)を測定するものである。これらのほかに TDT(thermal decay time logging)などがある。 |

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