かがみ【鏡】
ラヴェル:鏡
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ラヴェル:鏡 | Miroirs | 作曲年: 1904-05年 出版年: 1906年 初版出版地/出版社: Demets |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 蛾 "Noctuelles" | 4分30秒 | No Image |
2 | 悲しい鳥たち "Oiseaux tristes" | 4分00秒 | No Image |
3 | 海原の小舟 "Une barque sur l'océan" | 6分30秒 | No Image |
4 | 道化師の朝の歌 "Alborada del gracioso" | 6分30秒 | No Image |
5 | 鐘の谷 "La vallée des cloches" | 5分30秒 | No Image |
作品解説
1.蛾 / "Noctuelles"
2.悲しい鳥たち / "Oiseaux tristes"
3.海原の小舟 / "Une barque sur l'océan"
4.道化師の朝の歌 / "Alborada del gracioso"
5曲から成る組曲『鏡』の第4曲。ラヴェルの母の祖国スペインのリズムが多用され、スペイン風のギターの模倣もあり、タイトルもスペイン語で書かれた、スペイン風情緒に満ちた曲。変則的なエネルギッシュなリズムや連打や二重グリッサンドなどの華やかな演奏技巧が、異国情緒溢れる濃厚な表現の中で実に効果的に聴かせてくれる。
5.鐘の谷 / "La vallée des cloches"
鏡 (ラヴェル)
(miroirs から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/15 02:17 UTC 版)
組曲『鏡』(かがみ、仏:Miroirs)は、モーリス・ラヴェルが1905年、30歳のときに作曲した、5曲からなるピアノのための組曲。
初演は1906年1月6日にパリの国民音楽協会演奏会においてリカルド・ビニェスにより行われた。
構成
全曲で約30分である。各曲が単独で演奏されることもしばしば行われており、とりわけ第4曲「道化師の朝の歌」は演奏の機会が多い。各曲は、それぞれラヴェルが所属していた「アパッシュ」のメンバーに献呈されている。
- 蛾(Noctuelles):詩人のレオン=ポール・ファルグに献呈。クロスリズムが目立つ曲で、曲名である蛾は娼婦を暗示していると考えられる。
- 悲しげな鳥たち(Oiseaux tristes):初演者リカルド・ビニェスに献呈。
- 海原の小舟(Une barque sur l'océan):画家のポール・ソルドに献呈。
- 道化師の朝の歌(Alborada del gracioso):批評家のミシェル・ディミトリー・カルヴォコレッシに献呈。この曲のみスペイン語の題名。他はフランス語。
- 鐘の谷(La vallée des cloches):作曲家のモーリス・ドラージュに献呈。
管弦楽版
第3曲「海原の小舟」と第4曲「道化師の朝の歌」は作曲者自身によって管弦楽編曲が行われている。本人は前者の出来を好んでいたが、余り評判がよくなかったため封印してしまった。出版が彼の死後になったのはそのためである。
海原の小舟
- 編曲:1906年
- 初演:1907年2月3日パリにて、ガブリエル・ピエルネ指揮、コロンヌ管弦楽団による。
- 出版:1950年(ラヴェルの生前には出版されなかった)
- 編成:
道化師の朝の歌
- 編曲:1918年
- 初演:1919年5月17日パリにて、ルネ・バトン指揮、パドルー管弦楽団による。
- 日本初演:1938年5月25日東京(日比谷公会堂)にて、ヨーゼフ・ローゼンシュトック指揮、新交響楽団による。
- 出版:1923年
- 編成:
外部リンク
- 鏡の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
- miroirsのページへのリンク