etherealとは? わかりやすく解説

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Ethereal

読み方イーサリアル

Etherealとは、ネットワーク上のパケットモニタリングして分析するための、いわゆるアナライザツールの名称である。GTK+GIMP ToolKit+)が利用されており、ネットワーク上を往き来するプロトコル分析することができる。Etherealはフリーソフトとして配布されている。

同じくネットワークプロトコル解析するツールであるtcpdump比べても、Etherealは、GUIによる操作性TCPストリーム再現性などに優れていることを特徴とする。また、tcpdump のパケット・モニターファイルを読み込むことも可能である。


Wireshark

(ethereal から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/29 09:46 UTC 版)

Wireshark
Wireshark Network Analyzer
開発元 The Wireshark team
初版 1998年頃
最新版
4.4.6[1]  / 2025年4月16日 (13日前)
リポジトリ
プログラミング
言語
CC++PythonPerlCMakeLua
対応OS LinuxSolarisFreeBSDNetBSDOpenBSDmacOSおよびWindows
プラットフォーム Windows, Linux, Mac OS X
種別 ネットワーク・アナライザ
ライセンス GNU General Public License
公式サイト wireshark.org
テンプレートを表示

Wireshark(ワイヤシャーク)は、ネットワーク・アナライザ・ソフトウェアである。作者は、ジェラルド・コームズ(Gerald Combs)である。

歴史

1990年代後半、ミズーリ大学カンザスシティ校英語版を卒業したジェラルド・コームズは小さなインターネット・サービス・プロバイダに勤務していた。当時、商用のLANアナライザは1500万ドルくらいもし[2]、しかもコームズが勤めていた会社の主要なプラットフォーム(Solaris, Linux)には対応していなかった。そこでコームズは、SolarisやLinuxに対応したLANアナライザを自作し、1998年Ethereal(イーサリアル)の最初のバージョンを公開した[3]。Etherealの商標は勤務していたISPが保持した。

2006年5月、コームズは、WinPcapの販売元であるCACEテクノロジーズ(CACET)に転職した。Etherealの大半のソースコードの著作権はコームズが保持しており(GNU GPLに基づいて再配布されていた)、WiresharkのSVNレポジトリはEtherealのレポジトリを基礎として構築されている。しかし、Etherealの商標はコームズが勤めていたISPに残されたままで使えなかったため、同年6月にWiresharkに名称を変更した[4]。Etherealの開発は停止され、Etherealの公式サイトでもWiresharkに切り替えることが推奨されていた[5]2010年リバーベッド・テクノロジー英語版がCACETを買収し[6]、Wiresharkの支援を引き継いだ。

コームズはWiresharkのソースコードの更新を継続しており、新しいバージョンのリリースを行っている。Wiresharkの公式サイトには、2000人以上の貢献者が掲載されている。

機能

WiresharkはIPDHCPなど800以上のプロトコルを解析できる機能があり、WindowsLinuxBSDmacOSなどで利用できる。他のアナライザで記録したファイルを読み込む事ができる。Sniffer Proやtcpdumpをはじめ多くのファイル形式に対応する。

Wirelessの機能として、802.11系のパケットを取得する拡張がついている。 工業用のEthernetであるEtehrCATなど、Ethernet対応の各種通信規約を解析するライブラリ、解析結果の統計処理する追加ソフトウェアなどがある。

対応OS

パケットキャプチャの機能は、Unix系OSではlibpcapが、Windows版では同梱しているWinPcapが担っている。

Macintosh版は X Window上で機能する版があった。Mac OS X 106以降では、Xが起動しないアプリがある[7]。 現在、Macintosh版は、"brew cask install wireshark"でアプリケーションが導入できる。

wireshark 搭載・対応製品

ネットワーク機器では、Wiresharkの一部または全部の機能を搭載・対応していることがある。

脚注

  1. ^ "Wireshark 4.4.6 is now available"; 作品または名前の言語: 英語; 出版日: 2025年4月16日; 閲覧日: 2025年4月16日.
  2. ^ “Gussied-up NetXRay takes on enterprise features”. InfoWorld. (November 17, 1997). https://books.google.com/books?id=PzwEAAAAMBAJ&q=netXray&pg=PA101-IA9. 
  3. ^ Q&A with the founder of Wireshark and Ethereal”. Interview with Gerald Combs. protocolTesting.com. 2016年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月24日閲覧。
  4. ^ What's up with the name change? Is Wireshark a fork?”. Wireshark: Frequently Asked Questions. 2007年11月9日閲覧。
  5. ^ enpa-sa-00024”. Ethereal (2006年11月10日). 2012年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月8日閲覧。
  6. ^ Riverbed Expands Further Into The Application-Aware Network Performance Management Market with the Acquisition of CACE Technologies”. Riverbed Technology (2010年10月21日). 2010年10月21日閲覧。
  7. ^ MAC OS X download https://1.as.dl.wireshark.org/osx/Wireshark%202.4.1%20Intel%2064.dmg

参考文献

  • パケットキャプチャ実践技術―Wiresharkによるパケット解析 応用編 竹下 恵, リックテレコム,2009,ISBN 978-4897977966
  • 実践 パケット解析 第2版 ―Wiresharkを使ったトラブルシューティング Chris Sanders, オライリージャパン, 2012, ISBN 978-4873115696

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