cytoskeletal fencesと細胞外マトリックスへの結合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/05 08:18 UTC 版)
「流動モザイクモデル」の記事における「cytoskeletal fencesと細胞外マトリックスへの結合」の解説
脂質二重膜に埋め込まれたタンパク質の一部は、細胞外マトリックス、細胞内の細胞骨格繊維、セプチン(英語版)のリング状構造と相互作用している。これらの相互作用は、細胞の形状や構造、区画化に強い影響を与えている。さらにこれらは、タンパク質と一部の脂質の二重膜内の横方向の拡散に対する物理的な障壁となっている。 膜へ埋め込まれたタンパク質が細胞外マトリックスへ結合しているとき、それらは自由に拡散することはできない。また、長い細胞内ドメインを持つタンパク質は、細胞骨格繊維によって形成された柵(cytoskeletal fences)と衝突する。どちらの過程もタンパク質と結合脂質の拡散を制限し、それらと相互作用している細胞膜の要素も同様に拡散が制限される。 セプチンはGTP結合タンパク質のファミリーで、真核生物で高度に保存されている。原核生物もパラセプチン(paraseptin)と呼ばれる類似したタンパク質を有している。これらは細胞膜と強く結合したリング状構造を形成し、細胞を区画化する。セプチンは、繊毛、鞭毛、樹状突起スパイン、酵母の出芽構造などの形成に関与している。
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