シリンダーオフセット
クランク軸の中心線に対するシリンダー中心の偏心量のこと。ピストンストラップを調整するため、クランク軸中心に対し、シリンダー中心を若干ずらすことでピストンのサイドフォースが変化し、クランク角を微妙に変化させる。例えばクランク軸中心に対し、上流(左)にシリンダーをオフセットさせると、クランク上死点より早め(手前)にピストンが上死点を迎え、ピストンスラップの方向が変化する。将来型の狭角のV型エンジンでシリンダーブロックの高さを抑えるために注目されている。また、V型エンジンにおいて、左右バンクのシリンダーの前後方向の中心間距離をいう。これはほぼコンロッド大端部の幅と一致する。ひとつのクランクピンに2つのコンロッドが取り付けられるため、フォーク型コンロッドを用いないかぎり必ず生じる。
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