C星(LP 876-10)
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「フォーマルハウト」の記事における「C星(LP 876-10)」の解説
C星はフォーマルハウトの第2伴星である。2013年10月、 Eric Mamajekらの研究チームは解析ソフトRECONSを用いた結果、以前から「LP 876-10」という名称で知られていた赤色矮星がフォーマルハウトと距離、視線速度、色指数が一致することが判明した。LP 876-10という名称は1979年にウィレム・ヤコブ・ルイテンが固有運動と視線速度の観測で、地球近傍の恒星をまとめた、NLTTカタログにおける名称である。C星はスペクトル型M4Veの赤色矮星である。太陽系からはA星・B星と約5.7度離れて見え、A星・B星とは異なり、みなみのうお座に隣接するみずがめ座に属している。A星との距離は約0.77パーセク(約2.5光年)、B星とは0.987パーセク(3.2光年)である。これはフォーマルハウト系の重力圏の限界距離である1.9パーセク(6.2光年)内に収まっている。この恒星自身が連星として「WSI 138」という名称でワシントン重星カタログに登録されているが、Mamajekらの研究では、撮像、スペクトル、位置天文学の各データからは、C星に伴星が存在することを示す兆候は見られなかった。同年12月には、ケネディらの研究チームがハーシェル宇宙望遠鏡を用いて観測を行ったところ、C星に周囲に塵円盤が存在することが確認された。連星内で、複数の恒星が塵円盤を持っていることは非常に稀である。 みなみのうお座α星Cの惑星名称(恒星に近い順)質量軌道長半径(天文単位)公転周期(日)軌道離心率軌道傾斜角半径塵円盤 ~10—<40 au — —
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