ペイプシ湖とは? わかりやすく解説

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ペイプシ湖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/29 08:49 UTC 版)

ペイプシ湖の衛星写真

ペイプシ湖(ペイプシこ、エストニア語: Peipsi-Pihkva järv)、またはペイプス湖ドイツ語: Peipussee[1]チュド湖[2]: Чудско-Псковское озеро)は、エストニアロシアの国境にあるエストニア最大の。北のペイプシ湖エストニア語版ロシア語版、南のピヒクバ湖エストニア語版ロシア語版、ふたつを繋ぐレーミ湖エストニア語版ロシア語版からなり、3湖を合わせてチュド湖と呼ぶこともある[3]。ヨーロッパでもロシアのサンクトペテルブルクの北東に位置するラドガ湖オネガ湖スウェーデンヴェーネルン湖フィンランドサイマー湖に続き5番目に大きい。湖には東のロシア側のプスコフから流れるヴェリーカヤ川などが注ぐ。また湖から北へはナルヴァ川が出ておりバルト海フィンランド湾)に注ぐ[4]

面積は2,670平方キロメートル、平均水深は7.5メートル[2]、最大深度は15メートルである[3]。11月下旬から5月上旬まで結氷する[2]。漁業や[2]、観光など娯楽に使われるが、工業廃水による水質汚染が深刻化している。最大の島はエストニア領のピーリッサール島[5]。周辺にフェン泥炭地ヨシ原などの湿地草地針葉樹林と混合落葉樹林があり、東岸の湖岸低地は1994年に、ピーリッサール島を含む西岸の一部は1997年にラムサール条約登録地となった[6][7]

1242年アレクサンドル・ネフスキー率いるノヴゴロド公国軍がドイツ騎士団を破った氷上の戦いロシア語版英語版として知られる決戦の舞台となった[2]

脚注

  1. ^ ペイプス湖」『日本大百科全書(ニッポニカ)』https://kotobank.jp/word/%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%97%E3%82%B9%E6%B9%96コトバンクより2025年7月29日閲覧 
  2. ^ a b c d e 須長博明「チュド湖」『日本大百科全書(ニッポニカ)』https://kotobank.jp/word/%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%89%E6%B9%96コトバンクより2025年7月29日閲覧 
  3. ^ a b チュド湖」『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』https://kotobank.jp/word/%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%89%E6%B9%96コトバンクより2025年7月29日閲覧 
  4. ^ 倉田亮『世界の湖と水環境』成山堂書店、2001年、119頁。ISBN 4-425-85041-6 
  5. ^ ペイプシ湖」『デジタル大辞泉の解説』https://kotobank.jp/word/%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%97%E3%82%B7%E6%B9%96コトバンクより2018年8月13日閲覧 
  6. ^ “Pskovsko-Chudskaya Lowland | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (英語). 1 January 1997. 2023年4月4日閲覧.
  7. ^ “Peipsiveere | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (英語). 27 July 2021. 2023年4月4日閲覧.

関連項目

外部リンク

  • (エストニア語)Peipsi Infokeskus - ムストベー・エコツーリズム協会のウェブサイト

座標: 北緯58度40分36秒 東経27度29分30秒 / 北緯58.6767度 東経27.4917度 / 58.6767; 27.4917



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