YIDFFネットワークについて
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「山形国際ドキュメンタリー映画祭」の記事における「YIDFFネットワークについて」の解説
YIDFFネットワークとは、「山形国際ドキュメンタリー映画祭ネットワーク」の略称である。 このネットワークは、映画祭のために何かできないかと県内各地域から集まった緩やかな連帯者たちによって構成されたボランティア団体である。 当時山形県映画センターに籍を置いていた髙橋卓也(山形国際ドキュメンタリー映画祭山形事務局元事務局長)が、故小川紳介監督に刺激を受け、映画祭を支える若者を集めようと、県内のあらゆる地域に声をかけ始めたのがきっかけである。 映画祭は山形市主催のものであったが、市当局はのちに情宣活動を彼らに任せ始める。市当局とボランティアの間に事務局連絡網が必要となり、正式にネットワークが結成された。(1989年7月29・30日) ネットワークは、各地でのプレイベント上映、仲間づくりと映画祭鑑賞券販売、チラシ配りやポスターの貼り出し、参加監督インタビューや日刊新聞発行などを行った。 10回目の開催を迎えた2007年、山形国際ドキュメンタリー映画祭はNPO法人が運営する民間主導の方式に変わり、ネットワークが映画祭事務局の中心的な役割を果たすようになった。飯塚俊男監督作品「映画の都 ふたたび」には、第一回の映画祭で生まれたネットワークで活躍してきた人々が、年月を経て映画祭事務局の主要メンバーに成長している現状描写から始まり、その人々が民営化によって自由さをなくし実務に追われる苦悩が描かれている。
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