Vredefort impact structureとは? わかりやすく解説

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フレデフォート・ドーム

(Vredefort impact structure から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/21 04:29 UTC 版)

座標: 南緯27度0分 東経27度30分 / 南緯27.000度 東経27.500度 / -27.000; 27.500

フレデフォート・ドーム
南アフリカ共和国
フレデフォートのクレーター
(上が北の方向)
英名 Vredefort Dome
仏名 Dôme de Vredefort
面積 301.11 km2
登録区分 自然遺産
IUCN分類 VI
登録基準 (8)
登録年 2005年
公式サイト 世界遺産センター(英語)
地図
使用方法表示

フレデフォート・ドーム英語: Vredefort dome)は、南アフリカ共和国フリーステイト州にある、現存する世界最大の隕石衝突跡(クレーター)である。2005年7月に開かれた第29回世界遺産委員会で世界遺産の自然遺産物件として登録された。

概要

フレデフォート・ドームはヨハネスブルグの南西120kmの位置にある。隕石の衝突跡の直径は約190kmと世界最大。隕石の衝突跡は、中央のドーム(直径約50km)とそれを取り囲む外輪山(リング)からなる。

今から約20億2300万年前(古原生代)に直径10から12kmの小惑星が速度約20km/sで衝突し、フレデフォート・ドームが生成されたと考えられている。衝突時のエネルギーはTNT火薬に換算して87Tt(テラトン、広島型原爆が約15kt、即ち58億倍)にのぼる。この時の衝突で地殻はえぐられ、地下25kmまで到達したと考えられている。この時の衝突熱でマントルが溶融して多量のマグマが発生し、大量の岩石が蒸発し、急激に冷却したことを示す地質が確認されている。また衝突による地殻の溶解と攪拌により金鉱床が形成された。

衝突後まもなくのドームの大きさは300km程度あったと推定されているが、現在は長年の侵食により50km程度が残る。

この衝突は、カナダに残るサドベリー・クレーターメキシコに残るチクシュルーブ・クレーター恐竜絶滅の原因ともいわれている衝突)と共に地球史の3大隕石衝突(3大インパクト)の1つに数えられている。

生成時のフレデフォート・ドームの構造。中央の青線は現在の地平線。現存するのは中央丘の一部のみである

現在は、草原地帯となっており、固有の鳥類哺乳動物が生息している。また付近のではラフティングや沢登りが楽しめ、乗馬ハイキングコースもある。

映像

  • NHK BSプレミアム 「驚き!地球!グレートネイチャー 驚天動地!地球史を語る竜の山 〜南アフリカ〜」(2019年1月放映)

登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (8) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。

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