ニホンキバチ
和名:ニホンキバチ |
学名:Urocerus japonicus |
ハチ目,キバチ科 |
分布:日本全国に分布 |
写真(上):産卵中の雌成虫に後尾をせまる雄成虫 |
写真(下):被害材の断面(左)と誘引トラップ(右) |
説明 主にスギ・ヒノキを加害する。西日本では真夏をピークとして6〜10月ごろまで材から脱出してくる。産卵時にアミロステリウム属菌を材内に持ち込むため変色が発生する。幹の周囲に何か所も産卵されると変色帯がたくさんでき,木を伐ったときに木口面では星型模様となって目に見えてくる。幼虫は樹勢のよい木では生存できないため,かつては被圧されて弱った木で細々と世代を繰り返してきたと考えられる。現在では伐り捨て間伐木を主要な発生源としているが,成虫は幼虫が発育できないような健全な生立木にも産卵するため,変色害は発生する。雌は未交尾でも産卵する。成虫数が特に増える間伐直後に誘引剤によって捕殺する技術が開発され,防除法として期待されている。しかし,このような防除法は対処療法にすぎない。森林施業方法の改善によって被害を軽減する技術の確立が望まれる。 |
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