USB HID
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 07:43 UTC 版)
「Nキーロールオーバー」の記事における「USB HID」の解説
従来(USB以前)のキーボードはもっぱら、キーが押された・キーが離された、というイベントを単純にホストに送る方式であったため「xキーロールオーバー」といえば、たいていはx個のキーの同時押しが認識される(Nキーであれば、全キーでも)、というものがほとんどであった(アプリケーション側が対応していれば)。 USBキーボードでは、USB HIDにおけるキーボードのプロトコルが、キーボードイベントのたびに「現在押されている全てのキーの情報」を送る方式であって、そのデータがキー6個までしか対応していないことから、基本的に6個以上のキーの同時押しに対応できないため(シフトやコントロールのようなモディファイヤキーを除く)、USBキーボードではNキーロールオーバーをうたっていても、同時押し対応は6個までとなる。 しかし、「キーが離された」というイベントは通常はあまり重要性がないため意識されないが、ゲームなどで「移動し続ける」というような操作をキーボードから指示する場合など、「同時押し」の状態も含め正確に認識されてほしい(すなわち、後からキーが押されたことにより、以前から押され続けているキーが勝手に離されたことになるのは困る)、という用途もある。 このため、ゲーミングPCではキーボードの接続にあえてレガシーなPS/2インタフェースを使用することがある。また、USBを使用するが特殊な方式により全キー対応をうたった製品もある。USBを使用する場合、複数のキーボードとして認識させるといった方法がある。
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