Turingery
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 04:54 UTC 版)
「アラン・チューリング」の記事における「Turingery」の解説
1942年、チューリングは Turingery(冗談で Turingismus とも)と名付けた技法を考案。ドイツが新たに開発した暗号生成ローターつきのテレタイプ端末で生成されるローレンツ暗号を解読するための技法である。この暗号機械をブレッチリー・パークでは Tunny と呼んでいた。Turingery は Tunny のホイール群のカム設定を解明する手続きである。彼は Tunny のチームにトミー・フラワーズを紹介し、フラワーズがマックス・ニューマンの指導下で世界初のプログラム可能な電子式デジタル計算機 Colossus を構築することになった。Colossus は当時としては極めて高性能で、総当り的な統計的暗号解読技法を適用しても十分な性能を発揮した。なお、チューリングがColossusの設計に重要な役割を果たしたと間違って主張している文献などがある。Turingery と Banburismus の統計的暗号解読法は間違いなくローレンツ暗号の解読技術に影響を与えているが、チューリング自身がColossus開発に直接関与した事実はない。
※この「Turingery」の解説は、「アラン・チューリング」の解説の一部です。
「Turingery」を含む「アラン・チューリング」の記事については、「アラン・チューリング」の概要を参照ください。
- Turingeryのページへのリンク