トーマス・ロックリーとは? わかりやすく解説

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トーマス・ロックリー

(Thomas Lockley から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/09 21:33 UTC 版)

トーマス・ロックリー
Thomas Lockley
人物情報
全名 トーマス 木下 ロックリー
Thomas Kinoshita Lockley
別名 ロックリー・トーマス
ロックリー 木下 トーマス
Lockley Thomas
Lockley Kinoshita Thomas
生誕 1978年(46 - 47歳)
イギリス ロンドン
居住 日本 千葉県[1]
国籍 イギリス(1978〜2022)
日本(2022〜)[2]
出身校
学問
研究分野 内容言語統合型学習(英語: Content and language integrated learning
研究機関
学位
主要な作品 信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍
英語で読む日本史をつくった女性たち
英語で読む外国人がほんとうに知りたい日本文化と歴史
学会 日本CLIL教育学会
公式サイト
日本大学研究者情報 LOCKLEY Thomas
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トーマス・ロックリー英語: Thomas Lockley1978年 - )は、イギリス出身の大学教員(英語教育者)[3]日本大学法学部准教授[3][4][5][6][7]。元ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)客員研究員[5][8]。研究分野は言語学習の内容言語統合型学習(英語: Content and language integrated learning(CLIL)[9][11]。日本やアジアの歴史に関する研究も行う[5]。日本語の著書などでは姓が先に書かれ、ロックリー・トーマス[12]、またはロックリー トーマス[13]と表記される。

また結婚し2022年6月に日本に帰化・日本国籍を取得したことで[2]トーマス 木下 ロックリー英語: Thomas Kinoshita Lockley[14][15]またはロックリー 木下 トーマス英語: Lockley Kinoshita Thomas[16]と記載されていることがある。トーマス(Thomas)には愛称がいくつかあるが、ロックリーはトム(Tom)を使用している[17][18]

経歴

1978年イギリスロンドンで生まれる[3][9][19]2006年シェフィールド大学で外国語教員免許(PGCE)を取得した[20][21]オープン大学大学院を修了(MA Ed.[21]

2000年JETプログラムの参加者として初来日し、鳥取県鳥取市に2年間滞在した[9]。鳥取では、小学校で外国語指導助手(ALT)として働いた[22]。以降、しばしば来日するようになる。

2009年から本格的に日本に在住し[21]、同年4月から2013年まで神田外語大学で語学専任講師を務めた[23][24]

2013年に日本大学法学部の助教となり、その後専任講師を経て[21]2019年4月に日本大学法学部の准教授となる[19][21](2024年4月時点で現任[25])。また、同じく2019年にロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)の客員研究員となった[5]

日本大学法学部では外国語(英語)の授業を担当しており、日本史王貞治など、生徒が興味を持ちやすいテーマで英語授業を展開している[21][26]。 文献や著者説明では「歴史と英語の教科を担当している」という記述が多いが[3][5][9]、実際に担当している教科は英語のみである[21][25]2022年から国際社会文化論のゼミナールを開講し、国際社会の視野からみる日本史を学習できる[27]

2009年2010年頃、インターネット上で織田信長に仕えたアフリカ人の弥助のことを知り、その魅力に惹かれる[28]。その1年後、弥助に関する小説を書き始めたが中断し、2015年からは論文の執筆に取り掛かった[28]。その論文は2016年に発表されている[29]

2017年、日本語で書かれた著書『信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍』が出版される。2019年には、アメリカ人作家ジェフリー・ジラード(英語: Geoffrey Girardと共に英語書籍を出版している[28][31]

社会活動

認定NPO法人難民支援協会の支援者である[22]。日本CLIL教育学会でも活動している[6][32]

指摘

ロックリーが執筆した弥助についての著書に対し、内容の多くがロックリーの憶測に基づいたものであるという指摘がある[33][34]

著書

単著

  • ロックリー・トーマス 著、不二淑子 訳『信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍』太田出版、2017年。ISBN 978-4-7783-1556-6 
  • 英語で読む外国人がほんとうに知りたい日本文化と歴史(東京書籍 2019年 ISBN 9784487812882
  • 英語で読む日本史をつくった女性たち(東京書籍 2022年 ISBN 9784487815364
  • A Gentleman from Japan: The Untold Story of an Incredible Journey from Asia to Queen Elizabeth’s Court(Hanover Square Press 2024年 ISBN 9781335016713

共書

  • African Samurai: The True Story of Yasuke, a Legendary Black Warrior in Feudal Japan, with Geoffrey Girard(Girard Hanover Square Press (Harper Collins) 2019年 ISBN 9781335141026

メディア出演

テレビ

  • NHKワールド JAPAN「History Uncovered: The Armor of Japan - Beauty in Defense」(2024年12月7日)[35]
  • BSフジ「日本史の新常識7」(2021年9月18日)[5]
  • NHK BS4K「Black Samurai 信長に仕えたアフリカン侍・弥助」(2021年3月30日)[5]
  • BS-TBS「にっぽん!歴史鑑定」#223「本能寺の変ミステリー 黒人サムライ・弥助は何を見た!?」(2019年12月16日)[5]
  • テレビ東京「ウソでしょ!?ヒストリー 「今」から「昔」がわかる偉人伝」(2017年12月13日)[5]
  • BS-TBS「にっぽん!歴史鑑定」#121「黒人侍と本能寺の変」(2017年8月7日)[5]

脚注

出典

  1. ^ Thomas Lockley – HarperCollins” (英語). HarperCollinsPublishers. 2024年10月1日閲覧。
  2. ^ a b Guest Post: Turning Japanese Naturalising in Japan as a UK national - ウェイバックマシン(2024年7月15日アーカイブ分)
  3. ^ a b c d トーマス・ロックリー プロフィール”. HMV&BOOKS online. 株式会社ローソンエンタテインメント. 2024年6月25日閲覧。
  4. ^ LOCKLEY Thomas, 日本大学研究者情報システム, https://researcher-web.nihon-u.ac.jp/search/detail?systemId=b821967215ac2300740660f458cd5cad&lang=ja 2024年7月21日閲覧。 
  5. ^ a b c d e f g h i j ロックリー トーマス”. TUTTLE-MORI AGENCY AUTHORS. 株式会社タトル・モリ エイジェンシー. 2024年6月25日閲覧。
  6. ^ a b LOCKLEY Thomas”. researchmap. 国立研究開発法人科学技術振興機構. 2024年8月5日閲覧。
  7. ^ Thomas Lockley”. ACADEMIA. 2025年2月18日閲覧。
  8. ^ SOAS University of London - Academic staff” (英語). SOAS University of London - Academic. ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)公式サイトの所属研究員一覧(英語). 2024年7月20日閲覧。2024年7月20日現在、Academic staff一覧にThomas Lockleyの名前はない(客員研究員(Visiting scholar)の分類もこの一覧には含まれる)。
  9. ^ a b c d ロックリー 2017, 訳者あとがき.
  10. ^ CLILとは”. 日本CLIL教育学会. 2024年11月8日閲覧。
  11. ^ 2024年10月末の時点で、researchmapには「言語内容頭語型学習」と登録されているが、正しくは「内容言語統合型学習」である[10]。この情報登録・更新を行ったのは代理作業を依頼していない限り、ユーザーである研究者本人である。
  12. ^ 信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍”. 株式会社太田出版. 2024年6月24日閲覧。
  13. ^ 英語で読む外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史”. 東京書籍株式会社. 2024年6月24日閲覧。
  14. ^ Conference Videos - The First Period of Japan-British Partnership 1600-1623” [会議ビデオ - 日本とイギリスのパートナーシップの最初の期間 1600-1623] (英語). The Japan Society. 2024年10月6日閲覧。
  15. ^ アメリカ議会図書館の名称典拠ファイル共同作成プログラム(NACO)に登録されている『A gentleman from Japan』のコピーライトが「Thomas Kinoshita Lockley」である Lockley, Thomas” (英語). アメリカ議会図書館. 2024年10月8日閲覧。
  16. ^ 日本の歴史ー首都変遷史を鎌倉で学ぶ(ロックリー木下トーマス日本大学助教授講演、ジャパン・イマ―ジョン・プログラム)”. 慶應義塾大学日印研究ラボ. 慶應義塾大学. 2024年10月4日閲覧。
  17. ^ Tom Kinoshita-Lockley”. https://www.facebook.com/tottoritom/. facebook. 2024年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月6日閲覧。
  18. ^ junya.inagaki.12の投稿(pfbid0HXeXGk9ZtPuPv4oXySTw5MNzvQkXMJhnXQ1f7qsU6L5SohXHaGnwfjxD17mNSYnNl) - Facebook
  19. ^ a b Tsuyoshi Goto (2022年6月5日). “Researcher sheds light on mystery of African samurai Yasuke made famous by Netflix anime” [Netflixアニメで有名になったアフリカのサムライ弥助の謎に研究者が光を当てる] (英語). The Mainichi. 2023年6月24日閲覧。
  20. ^ JALT Journal, Vol . 33, No . 2, November 2011 p.186 Acknowledgements
  21. ^ a b c d e f g 日本大学法学部 Journal Vol.28「日本大学創立130周年/日法の教員力」”. 日本大学法学部 (2019年10月10日). 2024年8月18日閲覧。
  22. ^ a b 《支援者インタビュー》 難民として逃れた祖母の存在を胸にー本能寺の変にいた「アフリカン・サムライ」から日本史を描く:ロックリー・トーマスさん”. 特定非営利活動法人難民支援協会 (2020年2月12日). 2023年6月24日閲覧。
  23. ^ 神田外国語大学報 第33号”. 神田外国語大学 (2009年8月1日). 2024年8月25日閲覧。
  24. ^ 神田外国語大学報 第41号 - ウェイバックマシン(2024年8月19日アーカイブ分)
  25. ^ a b 日本大学法学部 教員紹介「総合・体育・外国語」”. 日本大学法学部 (2024年4月2日). 2024年8月18日閲覧。
  26. ^ 広報誌 Journal 法学部広報誌”. 日本大学法学部 (2019年10月10日). 2024年8月18日閲覧。
  27. ^ ロックリー・トーマスゼミ”. 日本大学法学部. 2024年8月27日閲覧。
  28. ^ a b c 信長に仕えたアフリカ人の侍「弥助」YASUKE に魅せられた英国人”. ニュースダイジェスト (2019年11月21日). 2024年8月25日閲覧。
  29. ^ Thomas Lockley 2016.
  30. ^ Geoffrey Girard”. Goodreads. 2025年6月10日閲覧。
  31. ^ 出典元の記事ではノンフィクション作家として紹介されているが、2025年6月時点でノンフィクションとして扱われているのは共著した『African Samurai: The True Story of Yasuke, a Legendary Black Warrior in Feudal Japan』のみであり、Goodreadsの著者紹介ではスペキュレイティブ・フィクション作家とされている[30]
  32. ^ 活動レポート J-CLIL第27回例会”. 日本CLIL教育学会 (2021年12月). 2025年5月6日閲覧。
  33. ^ 織田信長に仕えた黒人「弥助」とはどのような人物だったのか?(濱田浩一郎) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2025年11月30日閲覧。
  34. ^ 寛次, 高橋 (2024年8月6日). “弥助描いた日大准教授の著書「発想に飛躍、検証不能な逸話も」歴史学者・呉座氏に聞く(下)”. 産経新聞:産経ニュース. 2025年11月30日閲覧。
  35. ^ History Uncovered: The Armor of Japan - Beauty in Defense” [歴史を紐解く:日本の甲冑 防御の美] (英語). NHK WORLD JAPAN (2024年12月7日). 2025年5月31日閲覧。

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