TLSレコードプロトコル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 06:55 UTC 版)
「Transport Layer Security」の記事における「TLSレコードプロトコル」の解説
TLSレコードプロトコルはアプリケーション層から受け取った通信内容を214バイト以下のブロックに分解 (fragmentation) し、各ブロックを圧縮 (compress) し、圧縮されたブロックを認証暗号で暗号化するレコード Payload 防護を施した上で、通信内容を通信相手に送信する。 認証暗号は、TLS 1.1まではMACをつけた後で共通鍵暗号化するMAC-then-Encrypt (MtE) のみが利用可能であった。TLS 1.2からは、AES-GCMのようなAEADに分類される認証暗号専用の暗号利用モードも利用可能になり、TLS 1.3ではAEADのみが利用可能となっている。 認証暗号にブロック暗号(AEAD以外)を選択した場合、TLS 1.1以降においてIVはTLSレコードプロトコルの送信者がランダムに選ぶ。ランダムなIVは、BEAST攻撃への対策として有効である。一方、認証暗号で用いる共通鍵はTLSハンドシェイクプロトコルで共有されたmaster secretを用いる。
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