TLSFアロケータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 02:37 UTC 版)
「動的メモリ確保」の記事における「TLSFアロケータ」の解説
2の累乗ごとのフリーリストでは、最大で50%の無駄が生じる。たとえば、65バイトのデータを格納するために、128バイトの領域を割り当てる必要があるためである。Two-Level Segregated Fit アロケータ (TLSFアロケータ、「2レベル分離適合割り当て器」) は、2のべき乗の分類の下に、さらに細かい分類を行なうことでメモリ利用効率を改善する。空き領域を細かく分類して管理するので、要求されたサイズに最適なブロックがないこともあるが、細分類ごとの空き領域の有無をビットマップとして保持しているので、最適なサイズのブロックを即座に見つけだせるように工夫されている。 速度については、平均的なケースではdmallocと比べて少し遅いが、固定サイズブロック割り当ての応用であるためどのような状況でも同じ時間で動作し、最悪時間が存在しないのでリアルタイムシステムに向いている。 2003年に、リアルタイムオペレーティングシステムのアロケータとして発表された。 TLSFアロケータを採用したシステムには、Morph OS などがある。
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