Super-7とは? わかりやすく解説

Super Socket 7

(Super-7 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/22 11:11 UTC 版)

Super Socket 7
ソケット形式 PGA-ZIF
チップ形状 SPGA
接点数(ピン数) 321
FSBプロトコル P5
FSB周波数 95, 97, 100 MHz
電圧範囲 2.0V - 2.4V
採用プロセッサ #採用製品を参照
前世代 Socket 7
次世代 Slot A

この記事はCPUソケットシリーズの一部です

Super Socket 7 (スーパーソケットセブン) または Super 7 (スーパーセブン) は、ZIFソケットのSocket 7仕様を拡張したものである。

概要

Super Socket 7は100MHzフロントサイドバスAGPポート、SPGAパッケージをサポートしている。Super Socket 7はAMDK6-2 300 - 550MHz[注 1]K6-IIIIDTWinchip 2の一部、Cyrix末期のMIIの一部、RisemP6に対応した。Super Socket 7はSocket 7に対して後方互換性を持ち、Socket 5およびSocket 7のCPUは、BIOSさえ対応していればSuper Socket 7のマザーボードでも動作した。逆に、Super Socket 7のCPUはSocket 7のマザーボードでは動作しない。また、Super Socket 7のCPUはSocket 7のCPUより消費電力が増えているものも多く、誤ってSocket 7のマザーボードにそのまま実装するとマザーボードの電源回路を焼損する危険性もあった[注 2]。Socket 5のCPUはSuper Socket 7とピン互換であったが、一部の Super Socket 7マザーボードはSocket 5のCPUが必要な電圧を供給しなかった。 以前のAMDは、自社製のプロセッサを動作させるために、インテルのソケットを利用していたが、Socket 7がAMDが法的権利を保持した最後のソケットとなった。インテルは Socket 7を廃止してSlot 1へ移行し、AMDを時代遅れのプラットフォームに取り残し、AMDのプロセッサの競争力を無くすことを期待していた。FSBを100MHzに拡張したことで、AMDが 独自のマザーボードSlot Aを開発する間、Super Socket 7で一時的に凌ぐことができた。

また、BIOSがうまく動作すれば、Socket 5やSocket 7のマシンに、外部電源回路やクロック倍率変更回路などが実装された「ゲタ」を用いることで互換性問題はある程度解決できた。バッファローアイ・オー・データ機器などの周辺機器メーカーは、このゲタにSuper Socket 7のCPUとCPUクーラーを実装した状態で市販のPentiumクラスマシンで動作確認を行い、既存のCPUと載せ替えるだけでアップグレードが可能な「CPUアクセラレーター」を発売していた[1][2]。この事もあり、CPUに限ってはSlot Aが登場した後もアップグレードパスとして機能し、Socket 7と共に非常に息の長いプラットフォームとなった。

このアーキテクチャは安価であるが、インテルの策略通りの役目を果たした。多くのサードパーティチップセットVIASiSや他のメーカーから供給されたが、互換性や安定性は低いものであった。特にAGPの互換性や安定性が低かった[3]。不具合が多く、互換性の低いサードパーティチップセットによって引き起こされたAMDへの批判はAthlonAMDがチップセットに本格参入するまで長引いた。

ソケット互換
マザーボード
Socket 5 Socket 7 Super
Socket 7
C
P
U
Socket 5 Yes Yes
[注 3]
Socket 7 No Yes
Super
Socket 7
No Yes

採用製品

CPU
チップセット
  • ALi
    • ALADDiN V, 7
  • SiS
    • 530, 540
  • VIA
    • Apollo MVP3, MVP4

脚注

注釈 

  1. ^ a b 300MHzはFSBが100MHzのCPUのみ、333MHzはFSBが95MHzのCPUのみ対応[4][5]
  2. ^ 後述のように、ゲタやCPUアクセラレーターを使用する必要がある
  3. ^ BIOS次第で対応

出典 

  1. ^ “【懐かしのPCパーツ図鑑】Vol.048 AMD「K6-2+/500MHz」採用。現役稼働中のCPUアクセラレータ「HK6-MD533P-NV4」”. エルミタージュ秋葉原 (GDM). (2017年5月22日). https://www.gdm.or.jp/crew/2017/0522/207710 2022年9月4日閲覧。 
  2. ^ “アイ・オー・データ、K6-III/400搭載のCPUアクセラレータ”. PC Watch (株式会社インプレス). (1999年4月1日). https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990401/iodata.htm 2022年9月4日閲覧。 
  3. ^ 元麻布春男 (1998年8月19日). “■元麻布春男の週刊PCホットライン■ AGPの互換性”. PC Watch. 株式会社インプレス. 2022年9月4日閲覧。
  4. ^ AMD K6-2 300 MHz specifications” (英語). CPU-World. 2022年9月4日閲覧。
  5. ^ AMD K6-2 333 MHz specifications” (英語). CPU-World. 2022年9月4日閲覧。

Super 7

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 03:08 UTC 版)

Forza Horizon 4」の記事における「Super 7」の解説

2020年12月アップデートにて実装前作まで収録されていた「バケットリスト」と呼ばれるチャレンジプレイヤー自身作成することができる。またシリーズ初となる壁やジャンプ台観覧車恐竜模型などオブジェクト自由に設置することができる。Super7では有志プレイヤーによって作成されチャレンジ7つ連続プレイすることができ、これをクリアしていくことによってSuper 7における影響獲得することができる。2021年6月アップデート追加モードの「Super 7: High Stakes」が追加

※この「Super 7」の解説は、「Forza Horizon 4」の解説の一部です。
「Super 7」を含む「Forza Horizon 4」の記事については、「Forza Horizon 4」の概要を参照ください。

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