Solvent casting and particulate leaching (SCPL)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/02 19:36 UTC 版)
「組織工学」の記事における「Solvent casting and particulate leaching (SCPL)」の解説
この手法は、規則的な多孔性を有する構造物をつくることができるが、厚さが制限される。最初に、ポリマーを適切な有機溶媒(例えば、ポリ乳酸をジクロロメタンに溶解するなど)に溶解し、次いで溶液をポロゲン粒子で満たした鋳型に注ぐ。そのようなポロゲンは、塩化ナトリウム、スクロースの結晶、ゼラチンスフィアまたはパラフィンスフィアのような無機塩であり得る。ポロゲン粒子のサイズは足場の孔のサイズに影響を与えるが、ポリマーとポロゲンの比は最終構造の多孔度に直接相関する。ポリマー溶液が注がれた後、溶媒を完全に蒸発させ、次いで鋳型の内の複合構造体を、適した溶液に浸すことで、ポロゲンを完全に溶解すると、多孔質構造が得られる。SCPLの欠点として、得られる厚さが薄いものに限られるが、また、それ以外の欠点としては、使用した有機溶媒を細胞を播種する前に完全に除去しないといけないことがあげられる。
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