Sendmail
Sendmail Foundationが中心に開発しているオープンソースのMTA(Mail Transfer Agent)。New BSD Licenseに近いSendmail Licenseでリリースされる。メールサーバでメール送信(配送)を行うSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を実装するソフトウェア。
長らくUNIX系OSでの標準MTAとしての地位を維持している。ただし、設定が複雑で難解なことや、セキュリティ面での不安が指摘されたことがあったため、近年は、PostfixやqmailなどのMTAにシェアを奪われつつある。
Sendmail Foundationのスポンサーである米Sendmail Inc.は、Sendmailを核とするソリューションサービスや有料サポートを提供している。
関連見出し
New BSD License
Postfix
関連URL
Sendmail(http://www.sendmail.org/)
Sendmail Inc.(http://www.sendmail.com/)

Sendmail
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/16 07:11 UTC 版)
開発元 | 米Proofpoint社 |
---|---|
最新版 |
8.18.1[1]
/ 2024年1月31日 |
対応OS | クロスプラットホーム |
種別 | メール転送エージェント |
ライセンス | Sendmail License[2](オープンソース) |
公式サイト | https://www.proofpoint.com/us/open-source-email-solution |
Sendmail(センドメール) は、UNIXで古くから使われてきたメールサーバソフトウェアである。
Sendmailプログラム本体は、パターンマッチルールによって動作するオートマトンと、MTA動作を支援するユーティリティである。MTAとしての動作そのものは、sendmail.cf
に記述された複雑で莫大な量のパターンマッチルールによって実現している。
歴史
1980年代から1990年代にかけて、数多くの企業や研究機関により、様々な電子メールプロトコルと、それらを実装した独自仕様の電子メールシステムが乱立していた。Sendmail は、それらの乱立する各種プロトコルを相互変換し、橋渡しする目的で登場した。
電子メールプロトコルよりも底層に位置する通信プロトコルには、近年インターネットの普及により一般的になったTCP/IPだけでなく、パソコン通信が主流であった時代のUUCPなど、様々なものに対応している。しかし、その柔軟性の代償としてセキュリティホールが多く見つかっている。
2013年10月、米プルーフポイント社(英語: Proofpoint, Inc.)によるSendmail社(英語: Sendmail, Inc.)の買収により、その開発やサポートもプルーフポイントに移管された[3]。
特徴
- 設定ファイルの複雑性
-
- 設定ファイルが非常に複雑であるため、通常はまず mc ファイルをM4言語で記述してから、実際のファイル(cf)を生成する。
- 設定ファイルの複雑さとセキュリティホールのできやすさを改善するために、いくつか代替のメールサーバも開発されている。
- 商用版 Sendmail
- 次世代 Sendmail
-
- まったく新たに構造を作り直した次世代の Sendmail として Sendmail X が開発される。その後 MeTA1 と改名された[4]。
- Milter API のサポート
脚注
- ^ “Release Notes”. 2024年6月14日閲覧。
- ^ https://www.proofpoint.com/sites/default/files/sendmail-license.pdf
- ^ 株式会社インプレス (2013年10月3日). “米Proofpoint、米Sendmailを約2300万ドルで買収~オープンソース版は継続”. クラウド Watch. 2019年3月22日閲覧。
- ^ http://www.sendmail.org/sm-X/
関連項目
外部リンク
固有名詞の分類
「SendMail」に関係したコラム
-
FX(外国為替証拠金取引)のチャート分析ソフトMT4(Meta Trader 4)では、インディケーターを起動中にある数値に達した時にメール通知することができます。メール通知をするには、MT4でのメー...
- SendMailのページへのリンク