SDRAM特許
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 02:03 UTC 版)
ラムバス(Rambus, Inc.、ランバス社とも表記)が、自社の米国特許がSDRAM(DRAMの一つ)に使われているとして、チップメーカやセットメーカに実施料を請求した。SDRAMの規格策定に際して、参加社は所有する関連特許を公開して取り扱いを協議することにしていたが、当初参加していたラムバスは、自社の特許を秘匿し、後にSDRAM規格に基づく製品が普及した時点で特許を成立させ、2000年頃から幅広く実施料を請求して回った。 当初は東芝等の企業が、早々と「SDRAM、DDR SDRAMとそのコントローラに関する特許ライセンス契約」締結するなど、ラムバスにとっては非常に順調に物事が進んでいたが(2000年6月にラムバス社の株価は最高値を更新している)、2001年になってからInfinion相手の特許侵害訴訟で一審敗訴するなど形勢が変わり始める。 その後もラムバスによる提訴や、提訴された側のメモリメーカーから逆提訴など法廷闘争が続いたが、2013年にラムバスとマイクロンはクロスライセンス契約を締結して、長年の争いに遂に終止符を打った。これにはラムバス自体の大幅な方針転換も影響している模様である。 法廷闘争の最中、ドリームキャストは使用しているメモリが「ラムパスの特許権を侵害する」として、アメリカ合衆国への輸入差し止めの申請も行われている(2000年3月)。
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