PAネロ
このクルマはジェミニ・クーペの姉妹車で、ヤナセで販売するために企画、90年6月に発売を開始した。ネーミングは、ヤナセが初代ピアッツァを販売していたことから、それを連想させるPAとし、ネロは黒を意味するイタリア語からとった。ピアッツァのヤナセ向け仕様にこのサブネームを付けていた経緯もある。定員4名のクーペで、リヤクォーターウインドウの造形はジェミニ・クーペと同じ。FFタイプで、エンジンは1.6L・DOHC・16バルブの140ps仕様だった。AT仕様もあった。実際は、アメリカGMにOEM供給するGEOストームを右ハンドル仕様にしたモデルだった。
91年5月、イルムシャー160Rを追加した。フルタイム4WD仕様のクーペボディで、エンジンは1.6L・DOHC・インタークーラー付きターボの180psで5速MTだけ。ほかのモデルも、これを機に160と呼ぶようになった。イルムシャーはドイツのチューニングメーカーである。5月、クーペのハンドリングbyロータスを発表、6月から発売することを明らかにした。ロータスがチューニングしたサスペンション、BBSのアルミホイール、オートエアコンなどを標準設定したFF車だった。11月、ハッチバックタイプをシリーズに加えた。1.5L・100psエンジンを積む150J(FF)と、1.6L・DOHC・インタークーラー付きターボの180psエンジンを搭載するフルタイム4WD・5速MTモデルがあった。
Weblioに収録されているすべての辞書からPAネロを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- PAネロのページへのリンク