Pōmare IVとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Pōmare IVの意味・解説 

ポマレ4世

(Pōmare IV から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/29 00:17 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ポマレ4世
Pōmare IV
タヒチ女王
在位 1827年 - 1877年

出生 1813年2月28日
死去 (1877-09-17) 1877年9月17日(64歳没)
配偶者 タポア
  ポマレ・タネ
子女 ポマレ5世
父親 ポマレ2世
母親 テレモエモエ
テンプレートを表示

ポマレ4世タヒチ語: Pōmare IV1813年2月28日 - 1877年9月17日)は、タヒチ王国英語版 ポマレ王朝第4代の女王。1827年に夭折した異母弟ポマレ3世の跡を継ぎ、14歳で王位を継承した。父はポマレ2世、母は側室のテレモエモエ。テレモエモエは姉のテリイタリア英語版とともにポマレ2世に嫁し、自身は側室、姉は王后となった。したがってポマレ4世とポマレ3世は異母姉弟にして従姉弟同士の関係にあった。

来歴

即位当時は品行が悪く、モーレア島のタハアで臣下の者たちとの放蕩に耽る毎日を送っていたという[1]1831年パペーテへと移り、タヒチ島を統治した。当時タポアという男と結婚していたがパペーテへ移ったことを契機として離婚に踏み切り、ポマレ・タネというファヒネ島の首長の息子と再婚し、1839年ポマレ5世を出産している。

1836年にはイギリス人宣教師プリットチャードの上申を鵜呑みにしてフランス人宣教師2人を国外追放するという事件を起こす。これはフランスにタヒチへ介入する口実を与えることとなってしまい、以降タヒチ島ではプロテスタントカトリックの二つの宗派が布教活動を巡って対立を深めることとなっていった[2]1842年には摂政パライタの独断によりタヒチはフランスの保護国となる。ポマレ4世は条約書への署名を拒否してイギリスへ救援を依頼するもイギリスは静観を決め込んだため、ポマレ王朝は窮地に立たされることとなった。1844年3月21日、フランスの強引な保護国化に反発した首長らがフランス人兵士を殺害したことによりフランス・タヒチ戦争が勃発する。ポマレ4世はライアテア島に立て篭もって抗戦したが、物量に勝るフランスが徐々に戦線を有利に進めるようになり1848年12月18日にフランスの勝利で戦争は終結した。ポマレ4世は反乱軍首謀者として捕らえられ、パペーテへと連れ戻された。

フランス海軍省は高い人気を博し、元首として君臨していたポマレ4世を傀儡として担ぐことでタヒチの政権をコントロールしようと考え、1847年8月5日、ポマレ4世不在時に樹立した暫定政権を廃し、改めてポマレ4世を元首と認めたうえで保護条約を締結することを迫った。これによりタヒチ島はフランス保護国となり、以降1880年にフランスに併合されるまでこの体制が継続された。

1877年9月17日、ポマレ4世は心臓発作により死亡、王位は息子であるポマレ5世へと移った。

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 池田2005、p.112。
  2. ^ 田平麻子 (2007-2). ポマレ5世の死について. 神戸大学. p. 31-35. http://www.lit.kobe-u.ac.jp/art-history/ronshu/7-3.pdf 2020年3月29日閲覧。. 

参考文献

  • 池田節雄『タヒチ』彩流社、2005年。ISBN 4779111218


先代:
ポマレ3世
ポマレ王朝
1827年 - 1877年
次代:
ポマレ5世

「Pōmare IV」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Pōmare IV」の関連用語

Pōmare IVのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Pōmare IVのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのポマレ4世 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS