新しい戦前
(New Prewar から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/03 06:44 UTC 版)
新しい戦前(あたらしいせんぜん、英: New Prewar)とは、お笑いタレントのタモリが、2020年代の日本における政治状況を表現した俗語・流行語[1][2]。
語源
語源は、2022年12月28日に『徹子の部屋』(テレビ朝日)の番組内で、司会の黒柳徹子から「来年はどんな年になりますかね?」と尋ねられ、タモリが「誰も予測できないですよね。これはね。でもなんて言うかな。新しい戦前になるんじゃないですかね」と発言したことによる[1]。
反応
これについて、政治学者の白井聡は「ウクライナの次は、台湾と日本が代理戦争の場になる」と述べた上で[3]、台湾有事は利害の小競り合いではなく、米中の覇権闘争、ヘゲモニーを争う大決戦として戦われる可能性があるとし、仮にアメリカから中国に覇権が移るとすれば、大きな戦乱なしにそれが生じうるとは考えにくいと述べている。また、新しい安保関連3文書[注 1]を出したからには、日本政府は核攻撃される可能性を視野に入れており、もはや「新しい戦前」どころか「新しい戦中」であると述べている[5]。
一方で評論家の古谷経衡は、次の戦争では米軍に付随する日本が勝ち馬に乗る可能性が高いため、新しい戦前ではないとしている[6]。
新語・流行語大賞へのノミネート
2023年11月2日、「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされた[2]。同年12月1日、年間大賞が発表されたがトップテン入りは逃した[7]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b “タモリさん、2023年は「新しい戦前になるのでは」徹子の部屋で「どんな年?」と聞かれ一言”. ハフポスト (2022年12月29日). 2023年10月5日閲覧。
- ^ a b “新語・流行語大賞2023 ノミネートされた言葉 知っていますか?”. 日本放送協会 (2023年11月2日). 2023年11月2日閲覧。
- ^ “ウクライナの次は台湾と日本が代理戦争の場になる…「岸田大軍拡」をなぜ日本人はぼんやり眺めていられるのか”. プレジデントオンライン. プレジデント社 (2023年9月25日). 2023年10月5日閲覧。
- ^ 日本の安保三文書の何が新しいのか? 国際情報ネットワーク分析 IINA、笹川平和財団
- ^ 新しい戦前 14-17頁
- ^ 「新しい戦前」論は本当か?…むしろ「異形の戦前」に突き進む日本(古谷経衡) - エキスパート - Yahoo!ニュース
- ^ “「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞”. 自由国民社 (2023年12月1日). 2023年12月1日閲覧。
参考文献
関連項目
- 戦前 - 戦中 - 戦後 - 戦間期
- ロシアのウクライナ侵攻
- 軍備拡張競争
- 高市早苗による台湾有事発言
- 加速主義
- 新しい戦前のページへのリンク