Model 16、Model 16B、Tandy 6000
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/23 22:24 UTC 版)
「TRS-80」の記事における「Model 16、Model 16B、Tandy 6000」の解説
TRS-80 Model 16 は、Model II の後継としてリリースされたもので、Model II をアップグレードするキットも発売されていた。Model 16 は16ビットのMC68000 (6MHz) とメモリを搭載したカードを挿入し、Z80をI/Oプロセッサとして使うようになっている。8インチ両面FDDを2台搭載している。TRSDOS-16またはXENIXが動作する。TRSDOS-16は従来のTRSDOSにMC68000対応を加えただけであり、MC68000用のコードはZ80との共有メモリウィンドウを通してMC68000カード上のメモリにロードされ、実行される。 XENIXは UNIX System III の全機能を提供しており、マルチユーザーもサポートしている。XENIXの方が人気となり、ビジネス用途の各種アプリケーションが移植された。タンディもマルチユーザー対応のワープロソフト Scripsit 16、表計算ソフト Multiplan、データベースソフト Profile 16(後に filePro 16+ にアップグレード)、会計ソフトなどをリリースした。言語としては、COBOL、BASIC、C言語が用意された。RDBMSの Unify や Informix もリリースされている。このXENIXはマスタースレーブ型の実装になっており、入出力はZ80で行い、それ以外の処理は68000で行うようになっていた。 Model 16 の後継が Model 16B で、さらに Tandy 6000 HD が登場した。HDDを内蔵し、MC68000も8MHzに高速化されている。外付けHDDとして、8.4MB、15MB、35MB、70MB の装置を発売し、RAMは最大768KBまで搭載可能。RS-232ポートを6本追加でき、端末を接続してマルチユーザーシステムを構築できる。
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