ポフツカワ
メトロシデロス・エクスケルサ
(Metrosiderosexcelsa から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/05 09:48 UTC 版)
Metrosideros excelsa(カナ転写例: メトロシデロス・エクスケルサ[3][4]、メテロシデーロス・エクセルサ[5])とはフトモモ科オガサワラフトモモ属(ムニンフトモモ属、オオフトモモ属)の常緑高木である。赤い花をつけ(参照: #特徴)、ニュージーランドにおいては庭木や街路樹などとして植栽されているものがよく見られる(参照: #利用)が、自生地はニュージーランドの北島のみで海岸や湖岸に見られる傾向があり(参照: #分布)、持ち込まれた外来生物により絶滅の危機に晒されている(参照: #保全状況)。ニュージーランド先住民であるマオリの間でも pōhutukawa として知られており(参照: #呼称)、特に神聖視されてきた個体も存在する(参照: #民俗)。
注釈
- ^ Hawaiki。マオリの神話伝説上の故郷にして、死者が帰る地[17]。
- ^ 直訳すれば「ギンバイカの錆」。学名: Austropuccinia psidii(シノニム: Puccinia psidii)[21]、中南米およびカリブ海地域を原産とするサビキン目の菌類で、ニュージーランドではケルマデック諸島のラウル島(英: Raoul Island)において初めて同定され、在来のカヌカ(学名: Kunzea ericoides)、ギョリュウバイ、ラタ(#関連項目を参照)、ramarama(学名: Lophomyrtus bullata)、rohutu(学名: Lophomyrtus obcordata)や外来のフェイジョア、ユーカリ類といったマオリによって利用されるフトモモ科植物に害を及ぼすことが懸念されている[22]。和訳例としては単に「さび病菌」[23] とした例が見られ、この菌による病害の名称は「オヒアさび病」とすることが提案されている[24]。
出典
- ^ a b Hassler (2018).
- ^ a b c d e f g h 冨樫 (1972).
- ^ a b c d e f g 藤野 (1989).
- ^ 『朝日百科 植物の世界』(1997).
- ^ a b 植村猶行「メテロシデーロス」 『日本大百科全書(ニッポニカ)』(コトバンク). 2018年12月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l ラッセル (2017).
- ^ a b 小学館ランダムハウス英和大辞典 第2版 編集委員会 (1994).
- ^ a b c d 坂﨑 (1998).
- ^ a b c d e f g リズデイルら (2007).
- ^ a b c d ボウラー (2007).
- ^ 塩田 (2007).
- ^ Māori Dictionary. 2018年12月10日閲覧。
- ^ スミソニアン協会 (2012).
- ^ a b c d 塩田 (2007).
- ^ a b c d ブリッケル (2003).
- ^ 由比濱 (2007).
- ^ 内藤 (2007b).
- ^ 内藤 (2007a).
- ^ Clarke (2007:21).
- ^ 堀田 (1989).
- ^ Kirk (2018).
- ^ Lambert et al. (2018:123–4).
- ^ 「植物検疫措置に関する国際基準案についての説明会」議事次第 (農林水産省). 2018年12月11日閲覧。
- ^ 川西ら (2008).
- ^ “Fears for sacred Cape Reinga pohutukawa”. NZ Herald (2017年5月11日). 2018年12月11日閲覧。
- ^ a b Wotherspoon & Wotherspoon (2002:382).
- 1 メトロシデロス・エクスケルサとは
- 2 メトロシデロス・エクスケルサの概要
- 3 特徴
- 4 人間との関係
- 5 保全状況
- 6 関連項目
- Metrosiderosexcelsaのページへのリンク