MBOによる上場廃止・再上場へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 04:52 UTC 版)
「ローランド」の記事における「MBOによる上場廃止・再上場へ」の解説
2014年(平成26年)、楽器事業が四期連続赤字に陥っていた同社は、5月14日アメリカの投資ファンド・タイヨウファンドと三木純一社長によるMBOを実施すると発表。この買収は同月15日から6月25日までを買収期間としたが、7月14日までに延長された。 この買収に対し、創業者の梯郁太郎が「悪辣な乗っ取りだ」として反発。 2014年(平成26年)5月1日に開催されたローランド芸術文化振興財団(現・かけはし芸術文化振興財団)の臨時理事会の招集手続を問題視して理事会をやり直しとなり、同年6月20日の評議員会では売却賛成が3分の2以上に満たないことで否決となった。 そして、2014年(平成26年)6月27日の株主総会では、会社側が「ローランド芸術文化振興財団(現・かけはし芸術文化振興財団)」としての総会出席者は専務理事であるとして、同財団理事長で当社創業者の梯郁太郎を個人株主扱いとした。このため、株主総会でも梯郁太郎と三木社長がMBOの是非を巡り激しく応酬する形となった。また、この株主総会は先述の通り買い付け期間が7月14日までに延長されたことから、買い付け期間中の株主総会という異例のものとなった。 そうした混乱はあったものの、2014年(平成26年)7月14日までに発行株式の約82.92%の応募があったため成立した。ローランド芸術文化振興財団保有分を含む残余株式はローランドが買い取る形となり、同年10月26日に上場廃止となった。 ローランドは、2020年(令和2年)12月16日に東京証券取引所第1部に株式を再上場した。
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