MARC 21
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/18 16:31 UTC 版)
MARC 21 は新しいフォーマットではない。アメリカ合衆国のMARCは1980年代には USMARC と呼ばれるようになり、同時にカナダにはそれと若干異なるCAN/MARCが存在していた。両フォーマットに若干の修正を加え、1997年に統合したのが MARC 21 である。名称は来るべき21世紀を意識したものである。大英図書館は1975年以来保守してきたUKMARCの開発をやめ、MARC 21 を採用することを発表した。 MARC 21 はANSI規格 Z39.2 に基づいており、異なるソフトウェア製品を使っていても相互に通信しデータを交換できる。MARC 21 は元々のMARCのレコードフォーマットを今後のために再定義し、国際的なアクセス可能性を高めたものである。MARC 21 では前節に挙げた5種類のデータのフォーマットを定義している。MARC 21 の採用はアメリカ、カナダを初めとして、ヨーロッパ各国に広がりつつある。 MARC 21 ではMARC-8とUTF-8で符号化されたUnicodeを文字セットとして使用できる。MARC-8は ISO 2022 に基づく規格で、ヘブライ文字、キリル文字、アラビア文字、ギリシャ文字、東アジアの文字(漢字)を使うことができる。UTF-8フォーマットの MARC 21 ではUnicodeでサポートするあらゆる言語を利用可能である。
※この「MARC 21」の解説は、「機械可読目録」の解説の一部です。
「MARC 21」を含む「機械可読目録」の記事については、「機械可読目録」の概要を参照ください。
- MARC21のページへのリンク