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ヒメチョウゲンボウ

(Lesser kestrel から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/13 20:13 UTC 版)

ヒメチョウゲンボウ
保全状況評価[a 1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ハヤブサ目 Falconiformes
: ハヤブサ科 Falconidae
: ハヤブサ属 Falco
: ヒメチョウゲンボウ
F. naumanni
学名
Falco naumanni Fleischer, 1818
和名
ヒメチョウゲンボウ
英名
Lesser kestrel
  繁殖地   越冬地   通年

ヒメチョウゲンボウ(姫長元坊、Falco naumanni)は、ハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ属に分類される鳥類

分布

夏季にユーラシア大陸中緯度地方西部で繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸中部以南へ南下し越冬する。

日本では迷鳥として、対馬西表島与那国島高知県で記録されている。

形態

全長29-32cm。翼開張61-66cm。下面は淡褐色の羽毛で覆われ、黒い斑点が入る。初列風切や次列風切の色彩は黒い。

眼の周囲に黄色い輪模様(アイリング)がある。嘴や上嘴を覆う肉質(蝋膜)の色彩は黄色で、先端は黒い。後肢の色彩は黄色で、爪の色彩は淡黄色や白。

オスの成鳥は上面が青みがかった灰色の羽毛で覆われる。メスの成鳥や幼鳥は上面が赤褐色の羽毛で覆われる。頭部や頸部は黒い縦縞、背中や雨覆、尾羽には黒い横縞が入る。

生態

草原や開けた農耕地に生息する。越冬地では群れを形成する。

食性は動物食で、主に昆虫を食べるが小型哺乳類、小型鳥類なども食べる。越冬地では集団で獲物を捕らえる。

崖の岩穴や樹洞、建物などにコロニーを形成し、5-6月に産卵する。卵数は3-5個、抱卵日数は28日。雛は孵化後、26-28日で巣立つ。

人間との関係

農薬による獲物の減少や汚染などにより生息数は減少している。1980年代における生息数はスペインで4,200-5,100ペア、ギリシャで約2,000ペア、イタリアで320-400ペア、ルーマニアで120-130ペアなどと推定されている。

画像

参考文献

  • 五百沢日丸 『日本の鳥550 山野の鳥 増補改訂版』、文一総合出版2004年、60頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社2000年、85、188頁。
  • 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、日本野鳥の会2007年、182-183頁。
  • 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、181頁。
  • 黒田長久編監修 『改訂新版 世界文化生物大図鑑 鳥類』 世界文化社、2004年、97頁。
  • 日高敏隆監修 樋口広芳・森岡弘之・山岸哲編 『日本動物大百科 第3巻 鳥類Ⅰ』 平凡社、1996年、175頁。

関連項目

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