LMCTのエネルギー傾向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/27 02:14 UTC 版)
「電荷移動錯体」の記事における「LMCTのエネルギー傾向」の解説
酸化数 +7 MnO4− < TcO4− < ReO4−(英語版) +6 CrO42− < MoO42− < WO42− +5 VO43− < NbO43− < TaO43− 遷移のエネルギーはイオン化傾向と相関がある。もっとも還元されやすい金属イオンがもっとも遷移エネルギーが低くなる。この傾向はLMCT全体に対して共通であるため、金属イオンは配位子によって還元されることになる。 例: MnO4− : 過マンガン酸塩は四面体形分子構造をしているため電子が満たされている酸素原子のp軌道からマンガン(VII)イオンの空の軌道へと電子が遷移する移動が起きやすいため、紫色に強く発色する。 CdS: カドミウムイエローの色はS2−のπ電子がCd2+の5s軌道に移るために生じる。 . HgS: S2−のπ電子がHg2+の6s軌道に移るために赤い色を生じる(辰砂)。 鉄の酸化物: O2−のπ電子が鉄の3d軌道に移るために赤や黄色になる。
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