ケビン・ウィットとは? わかりやすく解説

ケビン・ウィット

(Kevin Witt から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/07 17:36 UTC 版)

ケビン・ウィット
Kevin Witt
楽天時代(2007年5月27日 横浜スタジアム)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 ノースカロライナ州ハイポイント
生年月日 (1976-01-05) 1976年1月5日(48歳)
身長
体重
193 cm
100 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 一塁手外野手
プロ入り 1994年 MLBドラフト1巡目
初出場 MLB / 1998年9月15日
NPB / 2005年4月5日
最終出場 MLB / 2006年9月30日
NPB / 2007年6月11日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ケビン・ジョゼフ・ウィットKevin Joseph Witt , 1976年1月5日 - )は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州出身の元プロ野球選手内野手)。

来歴

1994年MLBドラフト1巡目でトロント・ブルージェイズに入団。1998年9月15日、メジャーデビュー。

2005年、契約交渉が決裂し中日ドラゴンズに移籍したタイロン・ウッズの代役として、横浜ベイスターズに入団。2004年は3Aで本塁打王に輝いており、4番候補として大いに期待されたが、開幕カードをインフルエンザで欠場する。その後復帰するも、打率1割台と極度の不振に陥ってしまい、その後も活躍の兆しが無いために二軍暮らしが続き解雇された。

2006年シーズン、タンパベイ・デビルレイズとマイナー契約を結ぶ。3Aオールスターでは3打数3安打3打点と活躍しMVPを獲得。シーズンでは36本塁打99打点でリーグ2冠王に輝き、インターナショナルリーグMVPを獲得。また、メジャー昇格も果たしている。シーズン終了後東北楽天ゴールデンイーグルスと契約を結ぶ。

2007年3月25日の開幕2戦目(対西武戦)で本塁打2本の大活躍を見せたものの、その後は満足な成績を挙げられず、シーズン後半は二軍暮らしが続いた。結局、シーズン成績は打率.174・6本塁打・15打点に終わる。シーズン終了後、翌シーズンの戦力構想外となり1年でチームを去った。

2008年シアトル・マリナーズスプリングトレーニングにも参加したが、この年限りで現役を引退。

引退後は少年野球のコーチをしていたが[1]2017年マイアミ・マーリンズ傘下AAA級ニューオーリンズ・ベビーケークスのコーチに就任[2]2018年はマーリンズ傘下AA級ジャクソンビル・ジャンボシュリンプのコーチ[2]2019年はマーリンズ傘下A+級ジュピター・ハンマーヘッズのコーチを歴任した[3]

プレースタイル・人物

打撃

横浜・楽天時代ともに低打率であったが、ひたすら振り回していた横浜時代に比べると楽天時代には四球を選べるようになっているなど、日本野球への若干の適応を見せていた。長打力は凄まじく、楽天時代の2007年の紅白戦では田中将大からバックスクリーンを越える推定飛距離160m超の場外本塁打も放っている。シーズン中はボールに合わせただけのバッティングで外野フェンス付近まで持っていき、度々実況を困惑させた。打席での本塁打か三振かという様を見て、野村克也監督からは「宝くじ」、「投手の代わり(初めから打たないと思っていれば腹も立たない、という理由で)」等と呼ばれていた。

守備

巨体に似合わず俊敏な動きを見せることもあり、キャッチングが上手く一塁守備は堅実であった。ダイビングキャッチ等のファインプレーも時折見せ、投手を助けた。

人物

人の良い性格でチームメイトに好かれていたため、横浜時代には自身の出場する二軍の試合をマーク・クルーン多村仁が妻子を連れて観戦に訪れるなど、人柄の良さが表れた多くのエピソードがある。楽天在籍時の応援歌は、横浜時代のものを歌詞を書き換えた上で使用していた。これは楽天の私設応援団である全国荒鷲連合会が横浜の私設応援団である全国星覇会に交渉を試み、使用許可が下りたものである。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
1998 TOR 5 7 7 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 .143 .143 .143 .286
1999 15 37 34 3 7 1 0 1 11 5 0 0 1 0 2 0 0 9 0 .206 .250 .324 .574
2001 SD 14 30 27 5 5 0 0 2 11 5 0 0 0 1 2 0 0 7 0 .185 .233 .407 .640
2003 DET 93 289 270 25 71 9 0 10 110 26 1 1 0 3 15 0 1 68 5 .263 .301 .407 .708
2005 横浜 25 68 64 4 11 1 1 4 26 7 0 0 0 1 3 0 0 28 2 .172 .206 .406 .612
2006 TB 19 61 61 5 9 2 0 2 17 5 0 0 0 0 0 0 0 21 1 .148 .148 .279 .427
2007 楽天 40 131 115 12 20 0 1 6 40 15 0 0 0 1 14 1 1 42 4 .174 .267 .348 .615
MLB:5年 146 424 399 38 93 12 0 15 150 41 1 1 1 4 19 0 1 108 6 .233 .267 .376 .643
NPB:2年 65 199 179 16 31 1 2 10 66 22 0 0 0 2 17 1 1 70 6 .173 .246 .369 .615

記録

背番号

  • 6(1998年 - 1999年)
  • 18(2001年)
  • 21(2003年)
  • 39(2005年)
  • 24(2006年)
  • 42(2007年)

登場曲

脚注

  1. ^ [1]
  2. ^ a b Gene Frenette (2018年6月28日). “With assist from his wife, Jumbo Shrimp’s Witt reliving the dream”. Jacksonville.com. 2021年5月6日閲覧。
  3. ^ Jupiter Hammerheads announce 2019 Coaching Staff”. MiLB.com (2019年1月3日). 2021年5月6日閲覧。

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類

アメリカ合衆国の野球選手 ジョー・メイズ  ロブ・ディブル  ケビン・ウィット  ジャック・ウィルソン  スコット・オルセン
横浜ベイスターズ及びその前身球団の選手 岡本直也  杉浦清  ケビン・ウィット  松本啓二朗  林泰宏
サンディエゴ・パドレスの選手 ホルヘ・カントゥ  ベニート・サンティアゴ  ケビン・ウィット  ケビン・マクレイノルズ  ヘンリー・ブランコ
デトロイト・タイガースの選手 カルロス・ペーニャ  ジャロッド・ウォッシュバーン  ケビン・ウィット  フリオ・サンタナ  フレッド・リン
トロント・ブルージェイズの選手 デイブ・リゲッティ  ベニート・サンティアゴ  ケビン・ウィット  ジャック・モリス  マーク・アイクホーン
東北楽天ゴールデンイーグルスの選手 牧野塁  入野久彦  ケビン・ウィット  愛敬尚史  金炳賢
タンパベイ・レイズ及びタンパベイ・デビルレイズの選手 マーク・ヘンドリクソン  ダグ・ウェクター  ケビン・ウィット  フリオ・サンタナ  柳済国

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