ジル・クレイバスとは? わかりやすく解説

ジル・クレイバス

(Jill Craybas から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/02 15:57 UTC 版)

ジル・クレイバス
Jill Craybas
ジル・クレイバス
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 同・カリフォルニア州ハンティントンビーチ
居住地 同・ロードアイランド州
生年月日 (1974-07-04) 1974年7月4日(51歳)
身長 160cm
体重 56kg
利き手
バックハンド 両手打ち
デビュー年 1996年
引退年 2013年
生涯獲得賞金 $2,552,154
ツアー経歴・シングルス
ツアー通算 1勝
自己最高ランキング 39位(2006年4月17日)
生涯通算成績 434勝452敗
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2004)
全仏 2回戦(2001・07・09-11)
ウィンブルドン 4回戦(2005)
全米 2回戦(2004-06・09)
ツアー経歴・ダブルス
ツアー通算 5勝
自己最高ランキング 41位(2008年6月23日)
生涯通算成績 163勝244敗
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 2回戦(2006・07・11-13)
全仏 ベスト8(2004)
ウィンブルドン 3回戦(2007)
全米 2回戦(2004-06・12)

ジル・クレイバスJill Craybas, 1974年7月4日 - )は、アメリカカリフォルニア州ハンティントンビーチ出身の元女子プロテニス選手。WTAツアーでシングルス1勝、ダブルス5勝を挙げた。自己最高ランキングはシングルス39位、ダブルス41位。身長160cm、体重56kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

来歴

クレイバスはフロリダ大学在籍時にNCAA女子テニスシングルスチャンピオンとなり、1996年にプロ入りした。その年の全米オープンに学生チャンピオンとして主催者推薦(ワイルドカード)で出場したものの、プロ転向後は長期間の下積み生活が続いた。

そんな彼女が最初に脚光を浴びたのが、2002年ジャパン・オープンであった。この大会にノーシードで出場したクレイバスは、決勝でシルビア・タラヤ(クロアチア)を 2-6, 6-4, 6-4 のフルセットで下し、自身初のWTAツアー優勝を遂げる。この年から世界ランキング100位内に定着するようになったクレイバスは、翌2003年からダブルスの試合にも意欲的に参戦するようになり、リーゼル・フーバー(当時南アフリカ)と組んで出場した同年3月のスペインマドリード大会決勝でリタ・グランデイタリア)&アンジェリク・ウィジャヤインドネシア)組を 6-4, 7-6(6) のスコアで下し、ダブルス初優勝を遂げる。

2004年全仏オープン女子ダブルスで、クレイバスはマルレーネ・ワインガルトナー(ドイツ)と組んでベスト8に進出した。同年8月のシンシナティ大会でもワインガルトナーと組んで出場、決勝でエマヌエル・ガリアルディ(スイス)&アンナ=レナ・グローネフェルトドイツ)組を 7-5, 7-6(2) のストレートで下し、女子ツアーのダブルス2勝目を獲得。

2008年オリガ・ゴボツォワベラルーシ)と組み出場した5月のトルコイスタンブール大会決勝で、マリーナ・エラコビッチニュージーランド)&ポロナ・ヘルツォグスロベニア)組を 6-1, 6-2 のスコアで下し、クレイバスは4年ぶりのダブルス優勝を果たすと、マリーナ・エラコビッチと組んで出場した10月のジャパン・オープンでも決勝で中村藍子&森田あゆみ日本)組を 4-6, 7-5, [10-6]のスーパータイブレークで下し年間2勝目を挙げた。この年は他にもミハエラ・クライチェクオランダ)と組んで出場した4月のチェコプラハ大会、タマリネ・タナスガーンタイ)と組んで出場したカナダケベックシティ大会でもそれぞれ準優勝の好成績を残し、これらの活躍により同年6月にはダブルスランク自己最高の41位を記録するなどクレイバスのダブルスキャリアにおいて最高の年となった。34歳で五輪初代表になり、8月の北京五輪シングルスに出場し、1回戦でパティ・シュナイダースイス)に 3-6, 2-6 で敗れている。

4大大会シングルスでは、現時点では2005年ウィンブルドンの4回戦進出が最高成績である。ノーシードで出場したこの大会の2回戦で第29シードのマリオン・バルトリフランス)を 6-1, 6-4 のストレートで、3回戦で当時世界ランキング4位、2004年ウィンブルドン準優勝者のセリーナ・ウィリアムズを 6-3, 7-6(6) のストレートでそれぞれ下す番狂わせを演じたが、4回戦でセリーナの姉ビーナス・ウィリアムズに 0-6, 2-6 のストレートで敗退した[1]

クレイバスは2000年全米オープンから4大大会のシングルスに連続出場を続けてきたが、2012年全豪オープンの予選2回戦で敗退し45大会連続でストップした。

クレイバスは2013年全米オープン女子ダブルス2回戦敗退を最後に39歳で現役を引退した[2]

引退後のクレイバスはテニス解説者として活動している他、夫と共に菓子会社を設立しカリフォルニア州で2店舗を運営するなど実業家としても活動している。[3]

WTAツアー決勝進出結果

シングルス: 2回 (1勝1敗)

大会グレード
2008年以前 2009年以後
グランドスラム (0–0)
WTAファイナルズ (0–0)
ティア I (0–0) プレミア・マンダトリー (0-0)
プレミア5 (0-0)
ティア II (0–0) プレミア (0–0)
ティア III (1–0) インターナショナル (0–0)
ティア IV & V (0–1)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 2002年10月6日 東京 ハード シルビア・タラヤ 2–6, 6–4, 6–4
準優勝 1. 2008年2月10日 パタヤ ハード アグニエシュカ・ラドワンスカ 2–6, 6–1, 6–7(4)

ダブルス: 14回 (5勝9敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2003年5月19日 マドリード クレー リーゼル・フーバー リタ・グランデ
アンジェリク・ウィジャヤ
6–4, 7–6(6)
優勝 2. 2004年8月16日 シンシナティ ハード マルレーネ・ワインガルトナー エマヌエル・ガリアルディ
アンナ=レナ・グローネフェルト
7–5, 7–6(2)
準優勝 1. 2004年10月31日 ルクセンブルク ハード
(室内)
マルレーネ・ワインガルトナー ビルヒニア・ルアノ・パスクアル
パオラ・スアレス
1–6, 7–6(1), 3–6
準優勝 2. 2005年9月26日 ソウル ハード ナタリー・グランディン 詹詠然
荘佳容
2–6, 4–6
準優勝 3. 2006年1月9日 ホバート ハード エレナ・コスタニッチ エミリー・ロワ
ニコル・プラット
2–6, 1–6
準優勝 4. 2006年6月18日 バーミンガム リーゼル・フーバー エレナ・ヤンコビッチ
李娜
2–6, 4–6
準優勝 5. 2006年10月30日 ケベックシティ ハード
(室内)
アリーナ・イドコワ カーリー・ガリクソン
ローラ・グランビル
3–6, 4–6
準優勝 6. 2007年9月10日 バリ ハード ナタリー・グランディン 季春美
孫勝男
3–6, 2–6
準優勝 7. 2008年4月28日 プラハ クレー ミハエラ・クライチェク アンドレア・フラバーチコバ
ルーシー・ハラデツカ
6–1, 3–6, [6–10]
優勝 3. 2008年5月19日 イスタンブール クレー オリガ・ゴボツォワ マリーナ・エラコビッチ
ポロナ・ヘルツォグ
6–1, 6–2
優勝 4. 2008年10月4日 東京 ハード マリーナ・エラコビッチ 森田あゆみ
中村藍子
4–6, 7–5, [10–6]
準優勝 8. 2008年11月2日 ケベックシティ ハード
(室内)
タマリネ・タナスガーン アンナ=レナ・グローネフェルト
バニア・キング
6–7(3–7), 4–6
準優勝 9. 2010年7月17日 パレルモ クレー ユリア・ゲルゲス アルベルタ・ブリアンティ
サラ・エラニ
4–6, 1–6
優勝 5. 2012年6月17日 バートガシュタイン クレー ユリア・ゲルゲス アンナ=レナ・グローネフェルト
ペトラ・マルティッチ
6–7(4), 6–4, [11–9]

4大大会シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 通算成績
全豪オープン A A A 1R LQ 1R 2R 1R 3R 1R 1R 1R 2R 1R 1R 1R LQ LQ 4–13
全仏オープン A A A LQ A 2R 1R 1R 1R 1R 1R 2R 1R 2R 2R 2R LQ A 5–12
ウィンブルドン A A A LQ LQ 1R 2R 1R 2R 4R 1R 1R 1R 2R 1R 1R LQ A 6–12
全米オープン 1R A 1R 1R 1R 1R 1R 1R 2R 2R 2R 1R 1R 2R 1R 1R LQ A 4–15

脚注

  1. ^ クレイバスは引退後に自身のキャリアを振り返るインタビューを受けた際、このセリーナ・ウィリアムズ戦での勝利をキャリア最大の瞬間であったと述懐している“A Decade Later, Jill Craybas Treasures Her Upset Of Serena Williams” (英語). ESPN. (2015年6月24日). https://www.espn.com/espnw/news-commentary/story/_/id/13142733/a-decade-later-jill-craybas-treasures-upset-serena-williams/ 2026年1月3日閲覧。 
  2. ^ “Jill Craybas Calls Time On Career” (英語). WTA. (2013年9月19日). http://www.wtatennis.com/news/article/3463209/title/jill-craybas-calls-time-on-career 2026年1月3日閲覧。 
  3. ^ “Jill Craybas, of East Greenwich, remembers a win over Serena as a career highlight” (英語). プロビデンス・ジャーナル英語版. (2022年9月7日). https://www.providencejournal.com/story/sports/college/2022/09/07/jill-craybas-rhode-island-tennis-recalls-wimbledon-victory-over-serena-williams/7999208001/ 2026年1月3日閲覧。 

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジル・クレイバス」の関連用語

ジル・クレイバスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジル・クレイバスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジル・クレイバス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS