イシゲ Ishige okamurae Yendo
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からだは円柱状だが,ところどころで扁円もしくは角張る。分枝は不規則な樹枝状。枝の先端は細くなる。潮が引いて干出しても直立しており,干出したものは黒く干からびたようにみえるが,潮が満ちて再び水に浸かると褐色に戻る。切片を見ると,外層は,色素を持った小さな細胞が密に放射状に並び,内層は無色の糸状細胞が密に入り組んでいる。和名のイシゲは「石の毛」からきており,また,学名の属名「Ishige」は和名に由来している。手触りは硬い。押し葉標本は台紙に付かない。一年を通して観察することができ,春先には潮間帯の岩上にイロロと混生した群落をつくっている様子が確認される。
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