ITTFワールドツアーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ITTFワールドツアーの意味・解説 

ITTFワールドツアー

(ITTFプロツアー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 17:19 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ITTFワールドツアー
大会概要
英語 ITTF World Tour
開始年 1996
主催 ITTF(国際卓球連盟
スポンサー Seamaster Shipbroking
中継放送局 テレビ東京J SPORTS
2016
2017
■テンプレート■ノート ■解説プロジェクト:卓球

ITTFワールドツアー: ITTF World Tour)は、国際卓球連盟(ITTF)が主催し、世界各地で開催される卓球の国際オープン大会の総称である。2011年までの名称はITTFプロツアーであった。世界ランキングの対象となる大会の中で最も頻繁に開催されていることから、この大会での成績が世界ランキングに大きく影響を与える。

概要

それまで世界各地で開催されていた国際オープン大会を、国際卓球連盟が世界各地を転戦するツアーとして組織化したものであり、1996年から開始された。現在では、年間十数大会が開催されている。各大会では、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目が行われる。混合ダブルスは2018年に開始された種目であり、かつて存在した種目としては2008年には団体戦が、2018年まではU21シングルスが行われていた。各種目で上位に進出した選手は、順位に応じてポイントを獲得し、各種目ごとのワールドツアースタンディング(獲得ポイントによるランキング:世界ランキングとは異なる)の上位者が、グランドファイナルへの出場資格を得る。

2012年にプロツアーからワールドツアーに改称された[1]。2013年から2016年までは、スーパーシリーズ、メジャーシリーズ、チャレンジシリーズの3つに格付けされていた。

2017年からはツアーのロゴを一新、またそれまでの格付けのスーパーシリーズをプラチナイベント(大会名は「ITTFワールドツアープラチナ・~オープン」)、メジャーシリーズをレギュラーイベント(大会名は「ITTFワールドツアー・~オープン」)に変更[2]、チャレンジシリーズはITTFチャレンジとしてワールドツアーから分離された。

2019年には新たにプラチナイベントの格上のイベント「T2ダイヤモンド」をスタートさせ、チャレンジシリーズをITTFチャレンジとITTFチャレンジ・プラスの2つに分け大会数を増やした。

2020年、従来のワールドツアーを見直し「卓球の商業化」を前面に押し出した大会構想「WTT(ワールド・テーブル・テニス)」を開始を発表[3]

ツアー開催地

96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 合計
アルゼンチンオープン 2
オーストラリアオープン 10
オーストリアオープン 14
ベルギーオープン 5
ベラルーシオープン 7
ブラジルオープン 17
チリオープン 11
中国オープン 33
台湾オープン 3
クロアチアオープン   15
チェコオープン     9
デンマークオープン 6
オランダオープン 2
エジプトオープン 5
全英オープン 6
全仏オープン 5
ドイツオープン 20
ギリシャオープン 1
ハンガリーオープン 7
インドオープン 4
イタリアオープン 3
ジャパンオープン 24
韓国オープン 19
クウェートオープン 10
レバノンオープン 2
マレーシアオープン 3
モロッコオープン 5
ナイジェリアオープン 4
フィリピンオープン 2
ポーランドオープン 14
カタールオープン 20
ロシアオープン 7
セルビアオープン 1
シンガポールオープン 3
スロベニアオープン 10
スペインオープン 5
スウェーデンオープン 18
UAEオープン 1
全米オープン 9
ブルガリアオープン 4
平壌オープン 3
96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 合計

グランドファイナル

ワールドツアースタンディングの上位者によって争われる大会である。出場資格を得られるのは、以下の条件を満たした各種目のワールドツアースタンディング上位者と、開催協会枠による出場者である。

  • シングルス・・・5大会以上に参加。
  • ダブルス・・・同一ペアで4大会以上に参加。
  • アンダー21・・・2大陸以上の大会かつ4大会以上に参加。

参加人数は、以下の通りである。

  • シングルス・・・ワールドツアースタンディングの上位15名と開催協会枠1名の計16名
  • ダブルス・・・ワールドツアースタンディングの上位7組と開催協会枠1組の計8組
  • アンダー21・・・ワールドツアースタンディングの上位7名と開催協会枠1名の計8名

但し、ワールドツアースタンディング上位者による出場枠の中に開催協会の選手が含まれている場合には、開催協会枠は無くなり、ワールドツアースタンディングで次点の選手が出場資格を得る。

2018年はアンダー21が廃止され混合ダブルスが追加された。

放送

国際卓球連盟の動画配信サイトITTVとLaola1.tvを通じて一部の試合を無料でインターネット配信されている。日本ではテレビ東京BSジャパンJ SPORTSが独自の解説、実況で録画放送している。グランドファイナルはDAZNでも独自の解説、実況で放送していた。

2018年のグランドファイナルと2019年の大会をParaviで配信が決定している。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 2012年、プロツアーがワールドツアーとしてリニューアル”. 卓球王国 (2011年12月12日). 2018年8月10日閲覧。
  2. ^ 2017年からワールドツアーがリニューアル”. 卓球王国 (2016年8月26日). 2016年8月28日閲覧。
  3. ^ ITTFが狙う「卓球の商業化」 テニスに倣うWTT構想とは”. ラリーズ (2020年5月2日). 2021年4月2日閲覧。

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ITTFワールドツアー」の関連用語

ITTFワールドツアーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ITTFワールドツアーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのITTFワールドツアー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS