Hywind
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 14:09 UTC 版)
Hywindは、スタトイルハイドロ社(現:エクイノール)によって2009年6月に供用された。実用的な大容量の浮体式洋上風力発電タービンとしては世界初の施設である。2009年6月、120メートルの高さを持つTechnip社製の浮体式のタワーと、2.3MWの発電能力を持つSiemens Wind Power(シーメンス)社製の風力タービンが、海が穏やかなスタヴァンゲル市近郊にあるÅmøyフィヨルドにて組み立てられた後、Karmøy村の南西10キロ、水深220メートルの地点まで曳航され、2年間のテストに供された。 基礎部分を所有するのはエクイノール社である。エクイノールのAlexandra Beck Gjorvは、「この実験はこれまでの洋上風力発電を別次元に引き上げる手助けとなるだろう(中略)浮体式洋上風力発電の潜在的なグローバル市場は巨大であり、そのコストをどれだけ下げられるかにかかっている」と語っている。エクイノールはまた、「浮体式洋上風力発電は未熟であり商用化は厳しい」とも発言している。この世界初の実用化された浮体式洋上風力発電タービンは、建設と設置に約4億クローネ(6200万ドル)もかかった。 Hywindは年間約9GWhの電力を生み出すと期待されていたが、実際には2010年度に7.3GWhの電力を供給し、11メートルの波にも無傷で耐え、ノルウェーの電力網に電力を供給し続けた。
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