HX106船団への攻撃断念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 15:06 UTC 版)
「ベルリン作戦」の記事における「HX106船団への攻撃断念」の解説
ここで補給艦セレスタ(Schlettstadt)から給油を受けた後、ドイツ艦隊は1月31日にHX106船団がノヴァ・スコシアを出発したとの情報を得て、その攻撃に向かった。船団は2月8日に発見された。グナイゼナウとシャルンホルストは南北に別れ船団攻撃を試みた。だが、その船団には戦艦ラミリーズが護衛についていた。シャルンホルスト艦長クルト・ケーザル・ホフマン大佐はラミリーズを発見すると、グナイゼナウが船団を攻撃できるよう自艦を囮としてラミリーズを船団外へ誘引しようと試みた。だが、戦艦の存在を知ったリュッチェンスは攻撃を中止させた。これが、同等の敵との交戦は避けるよう命令されていたためである。 リュッチェンスは敵に存在が知られたと思ったが、実際はラミリーズはシャルンホルストしか発見しておらず、しかも遭遇した敵を重巡洋艦アドミラル・ヒッパーと報告した。そのためイギリス軍は先に迎撃に失敗したシャルンホルスト、グナイゼナウとは別に、アドミラル・ヒッパーもしくはポケット戦艦アドミラル・シェーアがドイツへの帰還を試みているものだと考えた。 HX106船団から離れた後、2隻はデーヴィス海峡へ向かった。そこで補給艦セレスタとエッソ・ハンブルクから給油を受けた。給油後2隻は南下し、HX111船団の攻撃を試みたが発見できなかった。
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