HX114船団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 15:06 UTC 版)
残り少ない時間を有効に活かすべく、リュッチェンスはエルムラントとウッカーマルクも協力させて船団を探索した。3月15日、HX114船団の先頭グループが発見された。グナイゼナウは1隻を沈め3隻のタンカーを拿捕した。シャルンホルストは2隻を沈めた。 続いて翌日には2隻の巡洋戦艦は船団の第2のグループを攻撃し10隻を沈めた。最後の1隻チリアン・リーファー (Chilean Reefer) は反撃してきた。リュッチェンスやグナイゼナウ艦長のファインは、チリアン・リーファーが魚雷を搭載しているのではないかと考え、安全な距離まで離れてチリアン・リーファーを沈めた。そのため多くの弾薬を消費した。 チリアン・リーファーの生存者救助中にグナイゼナウのレーダーが大型艦を捉えた。それはイギリス戦艦ロドネイであった。グナイゼナウはすぐに逃走を開始した。ロドネイもグナイゼナウとウッカーマルクを発見し追跡した。ウッカーマルクが低速だったため両艦は追いつかれてしまったが、ロドネイからの誰何にグナイゼナウはエメラルドと答えた。このトリックはなんとか成功し、グナイゼナウとウッカーマルクは逃走に成功した。 グナイゼナウはシャルンホルストや補給艦と合流し、2隻の戦艦は給油を受けた後フランスのブレストへ向かった。途中空母アーク・ロイヤル搭載機に発見されたが攻撃はなく、シャルンホルストとグナイゼナウは3月22日にブレストに到着した。
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