Flash XMLSocket リレー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 06:02 UTC 版)
「Push技術」の記事における「Flash XMLSocket リレー」の解説
Cboxやその他のチャットで使われているFlash XMLSocket リレー技術は、1ピクセルのAdobe Flashムービー内のXMLSocketオブジェクトを活用するものだ。JavaScriptの制御の下、クライアントはサーバ上の単方向性リレーサーバにTCP接続を確立する。このリレーサーバはこのソケットからは何も読まず、直ちに一意な識別符号をクライアントに送り返す。次に、クライアントはこの識別符号を入れたHTTPリクエストをウェブサーバに送る。するとウェブアプリケーションはそのクライアント宛てのメッセージを、そのリレーサーバのローカルインターフェイスに向けてプッシュできる。メッセージを受け取ったリレーサーバが、それらをFlashソケットへ中継する。 この手法の利点は、チャットを含む多くのウェブアプリケーションにおいて典型的かつ自然な、読み出し/書き込みの非対称性を正しく反映している点である。その結果として高い効率性が得られている。サーバ側からみて外向きに出ていくだけの単方向性ソケットでは、リレーサーバはサーバからデータが来るのを待っているだけでよいので、サーバに対して全く問い合わせをしない。これにより、数万件の同時接続でも開けっ放しで保持することができる。このモデルにおいて考慮すべき限界は、下層にあるサーバのOSのTCPスタックである。
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