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ダン・アグラ

(Dan Uggla から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/12 20:20 UTC 版)

ダン・アグラ
Dan Uggla
ワシントン・ナショナルズ時代
(2015年7月12日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 ケンタッキー州ルイビル
生年月日 (1980-03-11) 1980年3月11日(43歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手
プロ入り 2001年 ドラフト11巡目(全体338位)でアリゾナ・ダイヤモンドバックスから指名
初出場 2006年4月3日 ヒューストン・アストロズ
最終出場 2015年10月3日 ニューヨーク・メッツ
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ダニエル・クーリー・アグラDaniel Cooley Uggla, 1980年3月11日 - )は、アメリカ合衆国ケンタッキー州ルイビル出身の元プロ野球選手二塁手)。右投右打。

スウェーデン貴族の末裔で、姓のUgglaもスウェーデンに見られるものでスウェーデン語で「フクロウ目」。

経歴

ダイヤモンドバックス傘下時代

ゼネラル・エレクトリックに勤務している父は、彼の父親(アグラの祖父)が熱烈なヤンキースファンだったこともあり、息子がヤンキー・スタジアムでプレイするのを観ることを夢見ていた[1]。アグラはメンフィス大学を経て、2001年のドラフトアリゾナ・ダイヤモンドバックスから11巡目(全体338位)指名を受けて入団、プロ野球選手となる。

2005年に傘下のAA級テネシー・スモーキーズでオールスターに選出され、その後の秋季リーグ "アリゾナ・フォールリーグ" でも活躍。

マーリンズ時代

フロリダ・マーリンズ時代
(2009年5月7日)

2005年12月に行われたルール・ファイブ・ドラフトフロリダ・マーリンズから指名され移籍。

2006年春のオープン戦でアグラは二塁のレギュラーを獲得した。開幕戦(アストロズ戦)でアンディ・ペティットから初安打を放つと、4月21日のフィリーズ戦では初盗塁を本盗で挙げた。その後2番・二塁でレギュラーに定着し、前半戦は打率.307・13本塁打の好成績を残し、その活躍ぶりから7月にはオールスターゲームにも選出された。ルール・ファイブ・ドラフトで移籍した選手が移籍初年にオールスターに出場したのはメジャー史上初だった[2]。シーズン終盤には3番を任されるようになった。この年は154試合に出場し打率.282、27本塁打、90打点という成績を残した。27本塁打はジョー・ゴードンの新人二塁手のシーズン本塁打記録を68年ぶりに更新するものだった[3]新人王投票ではアグラは3位で、同賞はチームメイトのハンリー・ラミレスが受賞したが、二遊間を組むアグラとラミレスのコンビは攻守で活躍した。攻撃面では新人の得点数1位がラミレスで2位がアグラで、守備面では荒削りだが数多くの併殺を完成させた。

2007年は前年を超える159試合に出場したが、3・4月と9月の月間打率が.210台に落ち込むなど不調で、シーズン打率も前年より4分近く下げた。しかし長打は増え、二塁打は前年の倍近くに、本塁打でも自身初の30本塁打を記録した。

2008年は5月に球団新記録となる月間12本塁打を記録[4]。2年ぶりに選出され、初出場を果たしたオールスターでは4打数0安打3三振に終わり、守備では延長10回に2失策で無死一三塁のピンチとなり、延長13回にも失策を記録[5]。オールスターでの1試合3失策は史上初で、「球宴史上最低のパフォーマンス」でナ・リーグ敗戦の責任選手の槍玉にあがった[4]。それでも、本塁打・打点・四球・出塁率・長打率・OPSなどで自己ベストとなる数字を残した。

2009年は、3年連続の30本塁打以上を記録したほか、四球が初めて90を超えた。一方で打率は自己最低の数字に終わり、三振も3年連続で150以上となってしまった。

2010年は、打率・本塁打・打点の全部門で自己最高の数字を記録。また、出塁率・長打率・OPSも自己最高の数値をマークしたほか、3年ぶりの100得点、メジャーデビューイヤー以来4年ぶりに三振を150以下に抑えた。

FOXのマーリンズ戦中継では、アグラがホームランを打った直後、実況のリッチ・ウォルツ"His name is…"と言った後に、解説のトミー・ハットンと声を合わせて"Dan Uggla!"と言うのがお決まりであった。

ブレーブス時代

アトランタ・ブレーブス時代
(2014年5月22日)

2010年11月16日にオマー・インファンテマイク・ダンとのトレードでアトランタ・ブレーブスへ移籍[6]

2011年1月6日にブレーブスと総額6200万ドルの5年契約に合意した[7][8]。この年はチームトップの161試合に出場し、打率.233、36本塁打、82打点、1盗塁だった。

2012年は自身3度目となるオールスターに選出された。この年は154試合に出場し、打率.220、19本塁打、78打点だった。四球はリーグトップの94個を記録した。

2013年は136試合に出場し、22本塁打55打点を記録したが、打率は.179とチーム内で最低の成績に終わり、ポストシーズンのロースターから外れた[9]。この打率.179(448打数80安打)は、ロブ・ディアーが1991年に記録した当時の歴代最低のシーズン打率に並ぶものであった[10]。後に最低打率の記録は2018年クリス・デービス (内野手)が.168で更新した[11]

2014年も正二塁手として開幕を迎えたが、打率は1割台まで落ち、新人のトミー・ラステラの昇格もあり、6月から代打としての起用となった。自身の出場機会が減った事に対し、クラブハウス内でチームを批判したため、7月13日に1試合の出場停止処分を受けた[12]。7月14日に処分は解かれたが、7月18日に放出された[13]

ジャイアンツ時代

2014年7月21日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結んだ[14]。契約後はAAA級フレズノ・グリズリーズで2試合に出場し、7月25日にジャイアンツとメジャー契約を結んだ[15]。昇格後は4試合に出場したが、11打数無安打と結果を残せず、8月1日に戦力外となった[16]。8月7日に放出された。

ナショナルズ時代

2014年12月26日に、ワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだ[17]

2015年4月5日にメジャー契約を結び40人枠に入る。67試合に出場したが、打率.183、2本塁打、16打点に終わった。11月2日にFAとなった[18]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2006 FLA 154 683 611 105 172 26 7 27 293 90 6 6 7 8 48 1 9 123 5 .282 .339 .480 .818
2007 159 728 632 113 155 49 3 31 303 88 2 1 4 11 68 0 13 167 10 .245 .326 .479 .805
2008 146 619 531 97 138 37 1 32 273 92 5 5 0 3 77 6 8 171 10 .260 .360 .514 .874
2009 158 668 564 84 137 27 1 31 259 90 2 1 1 4 92 4 7 150 10 .243 .354 .459 .813
2010 159 647 589 100 169 31 0 33 299 105 4 1 0 5 78 2 2 149 9 .287 .369 .508 .877
2011 ATL 161 672 600 88 140 22 1 36 272 82 1 3 0 3 62 2 7 156 9 .233 .311 .453 .764
2012 154 630 523 86 115 29 0 19 201 78 4 3 0 3 94 5 10 168 8 .220 .348 .384 .732
2013 136 537 448 60 80 10 3 22 162 55 2 0 0 3 77 2 9 171 7 .179 .309 .362 .671
2014 48 145 130 13 21 3 0 2 30 10 0 0 0 1 10 0 4 40 3 .162 .241 .231 .472
SFG 4 12 11 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 6 0 .000 .083 .000 .083
'14計 52 157 141 14 21 3 0 2 30 10 0 0 0 2 11 0 4 46 3 .149 .229 .213 .442
2015 WSN 67 141 120 12 22 4 2 2 36 16 0 1 0 1 19 0 1 40 3 .183 .298 .300 .598
通算:10年 1346 5509 4759 759 1149 238 18 235 2128 706 26 21 12 42 626 22 70 1341 74 .241 .336 .447 .783
  • 2019年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



一塁(1B) 二塁(2B)
























2006 FLA - 151 314 423 15 112 .990
2007 - 158 323 402 11 111 .985
2008 - 144 297 390 13 82 .981
2009 - 158 264 426 16 95 .977
2010 - 158 312 415 18 84 .976
2011 ATL - 159 294 440 15 86 .980
2012 - 152 258 471 12 103 .984
2013 - 133 247 334 14 81 .976
2014 - 35 58 95 9 19 .944
SF - 4 9 14 2 2 .920
'14計 - 39 67 109 11 21 .941
2015 WSH 1 0 0 0 0 .--- 31 39 62 2 9 .981
通算 1 0 0 0 0 .--- 1283 2415 3472 127 784 .979
  • 2019年度シーズン終了時

表彰

記録

背番号

  • 6(2006年 - 2010年)
  • 26(2001年 - 2014年途中、2015年)
  • 22(2014年途中 - 同年終了)

脚注

  1. ^ Ken Rosenthal, "Pressure's on Uggla to make All-Star team," FOX Sports on MSN, June 27, 2008. 2008年6月29日閲覧。(2008年6月28日時点のアーカイブ
  2. ^ 石山修二 「オレたちを忘れるな!スラッガー特選:2006ルーキー野手16人」『月刊スラッガー』2006年12月号、日本スポーツ企画出版社、2006年、雑誌 15509-12、43頁。
  3. ^ Frisaro, Joe (2006年9月11日). “Marlins rout Mets in opener Ross' three homers, Uggla's five hits make winner of Sanchez” (英語). MLB.com. 2009年3月7日閲覧。
  4. ^ a b 杉浦大介 「MLB30球団最新レポート&全選手シーズン最終成績 フロリダ・マーリンズ/FLA オールスター以外は総じてよいシーズン」『スラッガー』2008年12月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌 15509-12、66頁。
  5. ^ July 15, 2008 All-Star Game at Yankee Stadium Play by Play and Box Score” (英語). Baseball-Reference.com. 2009年3月7日閲覧。
  6. ^ Braves and Marlins announce three-player trade”. MLB.com Braves Press Release (2010年11月16日). 2014年7月14日閲覧。
  7. ^ Braves and Dan Uggla agree on five-year contract”. MLB.com Braves Press Release (2011年1月6日). 2014年7月14日閲覧。
  8. ^ Mark Bowman (2011年1月6日). “In Atlanta, Uggla right where he wants to be”. MLB.com. 2014年7月14日閲覧。
  9. ^ Braves announce National League Division Series Roster”. MLB.com Braves Press Release (2013年10月2日). 2014年7月14日閲覧。
  10. ^ David O'Brien (2013年10月2日). “Uggla is left off Braves' Division Series roster”. AJC.com. 2016年2月2日閲覧。
  11. ^ 183億円強打者が不名誉な記録 規定打席歴代ワーストの打率「.168」でシーズン終える
  12. ^ Mark Bowman, John Jackson (2014年7月13日). “Braves suspend Uggla one game, add Gosselin”. MLB.com. 2014年7月14日閲覧。
  13. ^ Braves release Dan Uggla”. MLB.com Braves Press Release (2014年7月18日). 2014年7月19日閲覧。
  14. ^ Chris Haft (2014年7月21日). “Uggla signed by Giants to Minor League deal”. MLB.com. 2014年7月22日閲覧。
  15. ^ Ryan Hood (2014年7月25日). “Adrianza, Scutaro placed on disabled list”. MLB.com. 2014年7月26日閲覧。
  16. ^ Chris Haft (2014年8月1日). “Cain needs surgery, likely done for the season”. MLB.com. 2014年8月2日閲覧。
  17. ^ Nationals sign Uggla to Minor League deal
  18. ^ Transactions | nationals.com” (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2015年11月4日閲覧。

外部リンク


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