DVA測定装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/01 08:56 UTC 版)
水平方向に関しては、石垣・宮尾の論文を基に開発された横方向のDVA動体視力計、HI-10が国内で市販されている。この装置は半球型スクリーン上をランドルト環が左から右に任意の速度で移動するもので、被験者はスクリーンより80cmの距離から眼球運動のみでこのランドルト環を追跡する。DVAのパラメータは、ランドルト環の切れ目の方向が判別できたときの回転数(rpm)、すなわち識別できる最高速度をもって成績とする。現在、日本ではこの方式が採用されている。ただし、この装置では左右方向のDVAは測定できるが、上下や斜め方向の測定は簡単にはできない。 バレーボールやバスケットボールなどは、左右に加えて上下方向のDVA動体視力も重要(距離が変化するKVA動体視力も重要)とされる競技であるため、それらのスポーツ選手は上下動も備わった計器でDVA数値を測定するほうが有用である。 アシックス社は2001年、愛知工業大学の石垣尚男監修のもと関西新技術研究所と共同開発を進め、パーソナルコンピュータのモニタ上でDVA動体視力の測定およびトレーニングができるソフトウェアを販売している。これに関して、1週間程度の短期間では動体視力と瞬間視がほとんど変わらなかった(眼球運動と周辺視野は向上が見られた)との実践報告論文が、早稲田大学スポーツ科より出されている。
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