クリプトスポリジウム症
【総論】原虫の一種であるクリプトスポリジウム(Cryptosporidium pavum)が起こす小腸炎。人畜共通感染症。糞便感染だが汚染水道水で集団発生することがある。免疫能が正常な人では自然に回復するが、エイズでは治りにくい。
【診断】診断は下痢便から抗酸菌染色でみつけること。内視鏡で生検して抗酸菌染色をするのもよい。
【治療】確立されていない。パロモマイシン(アミノサイジン)500-750mgを1日3回、10日間。アジスロマイシン1200mgを3回、翌日から1回。ニトラゾキサニドは「熱帯病・寄生虫症に対する稀少疾病治療薬」班(国立感染症研究所、木村幹男)から入手。抗HIV療法で免疫能を回復させるのが最も良い。

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