Contortae亜節
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 02:03 UTC 版)
以下の4種を含む。いずれも北米大陸に分布。球果は晩生の性質を持ち、火災時に開くものが多く、成長時も極めて耐陰性が低い。 バンクスマツ P. banksiana 主にカナダ東部と中央部に分布。分布の一部は北極圏にかかり、アメリカ大陸のマツとしては最も北に分布する種類である。樹高は10m程度と低め、針葉は2葉で5cm未満と非常に短い。球果もマツ属の中で最も小さい。球果は晩生で成熟後も樹上から落ちず、また開かずに残り、山火事の強熱で開く特性がある。マツ材線虫病に強い。 スナチマツ P. clausa 和名は英名Sand Pine の直訳、学名由来のクラウサマツの表記も見られる。学名の clausa はclosedと同義で、晩生球果を表している。このグループの中では最も南方に分布する種で、フロリダ半島を中心に分布。 コントルタマツ P. contorta 主にカナダ西部に分布。針葉は2葉。葉や球果の大きさなどはバンクスマツとよく似ている。球果はバンクスマツよりも凹凸が目立つ。球果は一般に晩生だが、亜種によっては山火事が無くとも開く。英名のLodgepole Pineはインディアンがロッジを作る際に用いたことに由来。種小名contortaは捻じれの意味。 バージニアマツ P. virginiana アメリカ合衆国東部に分布。球果は成熟後早期に開くが、成熟後1年程度してから開くものもあるという。天然分布は重ならないものの、スナチマツと雑種を形成することが報告されている。 枝に何年も付いたまま種子を散らすために火災を待つバンクスマツ(Pinus banksiana) 下層に野生のブルーベリー(ツツジ科スノキ属)が発達したバンクスマツ林 火災後一斉に生えてきたコントルタマツPinus contrtaの実生。上層の親木も皆同じ太さなのがわかる。
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