CSGの応用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/08 10:09 UTC 版)
「Constructive Solid Geometry」の記事における「CSGの応用」の解説
CSG オブジェクトは二分木で表すことができ、葉がプリミティブ、他のノードが操作を表す。 ∩ {\displaystyle \cap } 共通部分 ∪ {\displaystyle \cup } 和集合 − {\displaystyle -\!} 差集合 CSGにはいくつかの実用的用途がある。まず、単純な幾何学的オブジェクトが必要な場合や、数学的正確性が重要な場合に使える。Unreal EngineなどのゲームエンジンでもCSGを利用している。単純なオブジェクトから複雑な形状を生成できるため、CSGはモデラーにも扱いやすい。手続き的あるいはパラメトリックなCSGでは、オブジェクトの座標を変更したり、ブーリアンオペレータを入れ替えることで、ユーザーがオブジェクトの形状を修正できる。 工業製品の設計においても、CSGはオブジェクトが水密性を有するかどうかを確認できるという重要な特徴がある(個々のプリミティブが水密性なら、それらをブーリアンオペレータで組み合わせたものも水密性である)。それに対して境界表現(英語版)に基づいた幾何学形状では、幾何学的データが余分に必要になるか、与えられた境界表現が妥当なソリッドオブジェクトとなっているかを検証する必要がある。 CSGで生成した形状の便利な特徴として、任意の座標(点)がその形状の内側にあるか外側にあるかを簡単に判別できるという点が挙げられる。つまり、その形状を構成している個々のプリミティブとブーリアン演算を行って比較すればよい。これは衝突判定などの用途に適した特徴である。
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