COLOR (寺岡呼人のアルバム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/14 10:17 UTC 版)
| 『COLOR』 | ||||
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| 寺岡呼人 の スタジオ・アルバム | ||||
| リリース | ||||
| 録音 | STUDIO CRY BABY | |||
| ジャンル | ||||
| 時間 | ||||
| レーベル | SPACE SHOWER MUSIC | |||
| プロデュース | 寺岡呼人 | |||
| チャート最高順位 | ||||
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| 寺岡呼人 アルバム 年表 | ||||
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| EANコード | ||||
| EAN 4544163467776 (PECF-3169) | ||||
| 『COLOR』収録のシングル | ||||
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| ミュージックビデオ | ||||
| 「COLOR」 - YouTube | ||||
| 寺岡呼人プレミアムプライベートライブ | ||||
| 「COLOR」 「蜜蜂」 - YouTube | ||||
『COLOR』(カラー)は、日本のシンガーソングライター・寺岡呼人の12枚目のオリジナルアルバム。2016年8月3日にSPACE SHOWER MUSICより発売された[1]。
制作・音楽性
2015年の暮れ、寺岡呼人は自身が主催する音楽イベント『Golden Circle』が翌年に20回目を迎えることから「そこに合わせてアルバムができたらいいなと思って」いたといい、非常に短い期間で本作の制作が行なわれた。寺岡はそれが「一つ自信になった」とし、次のように発言している[2]。
| 「 | 
       音楽っていうのも瞬間芸術のようなところがあると思うんですよ。大喜利とかで、お題を出されて、“その心は?”みたいな。アドリブ的にポンポン作り上げていくのも音楽の一つの瞬間芸術的な部分なのかなと。もちろんジックリジックリ煮詰めて最高のものを作るというような、その両方があると思うんですけど、個人的には、すぐに出来て手応えを感じるもののほうが飽きないんです。それが今作では出来たと思うんです。年を重ねれば重ねるほど、瞬発力で作るというような部分は鈍くなっていくのかと思っていたので、自分の気持ち次第でこういう作品ができるんだと思ったら、非常に自信になりましたね
       | 」 | 
| —寺岡呼人(「DI:GA ONLINE」インタビュー[2]より) | ||
前作『Baton』および前々作『独立猿人』と異なり、本作ではほとんど寺岡単独で作詞・作曲・編曲が行なわれている。また、「蜜蜂」「檸檬」「ブランコ」ではMr.Childrenの鈴木英哉がドラムで参加している[注 1]。1日で3曲ともレコーディングしてもらったといい、鈴木のドラムについて寺岡は「あえてこの曲をJENにやってもらうのが面白いかもという感じでお願いして。きっとスタジオミュージシャンにお願いしたらカチッとおさまるものが、JENが叩くとバンドっぽい感じになるし、人間味が出るんですね。それが曲に新しいサムシングを与えてくれるんじゃないかと。イメージ以上のものを期待してのキャスティングということがあるかもしれないですね」と振り返っている[2]。
アルバムタイトルは、収録曲「COLOR」から命名。寺岡は「結局、この言葉がいろんなことを表しているなと思った」と語っている[2]。
リリース
通常盤のみの1形態で発売。前作『Baton』以来約2年ぶりとなるオリジナルアルバム。
プロモーション
本作発売に伴い、2016年8月3日にタワーレコード難波店、8月7日にHMV & BOOKS TOKYOでインストアイベントを開催。タワーレコード難波店ではトーク&サイン会が実施されたほか、Kがゲストとして出演し、自身がレギュラーを務めるFM COCOLOの番組『CIRCLE OF MUSIC』の公開収録が行なわれた。HMV & BOOKS TOKYOではトーク&ミニライブ・サイン会が実施された[4]。
また、7月29日には寺岡呼人初となるLINE LIVE「寺岡呼人ニュー・アルバム『COLOR』リリース特番」が配信された[4]。
ライブ・パフォーマンス
2016年7月5日、寺岡呼人主催の音楽イベント『寺岡呼人presents Golden Circle 第20回記念スペシャル ~僕と桜井和寿のメロディー~』を日本武道館で開催。8月2日には大阪城ホールでも開催され、両日Mr.Childrenの桜井和寿とKが出演した[5][6][7]。会場では、本作のダイジェスト(「キャッチボール」「COLOR」「もったいない」「蜜蜂」「ライフイズビューティフル」「バトン feat. 桜井和寿」各30秒前後)およびベスト・アルバム『COLOR OF LIFE』(「スーパースター」「
     
2016年10月22日から12月17日まで、14会場14公演に渡るライブツアー『寺岡呼人ソロツアー2016 "COLOR OF LIFE"』を開催[8]。
収録曲
- 全作詞・作曲・編曲:寺岡呼人(#11除く) / プロデュース:寺岡呼人
- キャッチボール [4:54] 
    - ライブ会場限定シングル。
 
- COLOR [5:02] 
    - 本アルバムのタイトルソング。仮タイトルは「ハピネス」[9]。
- 2016年7月5日に日本武道館で開催された音楽イベント『寺岡呼人presents Golden Circle 第20回記念スペシャル ~僕と桜井和寿のメロディー~』で初披露された[4]。
- ミュージック・ビデオが制作されており、スペースシャワーネットワークの公式YouTubeチャンネルで公開されている。監督は高木聡が務めた。先述の『寺岡呼人presents Golden Circle 第20回記念スペシャル ~僕と桜井和寿のメロディー~』のライブ映像が使用されており、その理由について寺岡は「初めて聞いた人でもきっとすぐに染みていくような、何処か懐かしいような、そしてスタンダードになっていく曲だと確信していたからです」「歌詞も頭にたたき込み、僕の中でも『絶対に届くはず!』という想いで歌いました。そんな“青さ”も含めて、とても新鮮で暖かいMVが出来たと思っています」とコメントしている[4]。
- ベスト・アルバム『MASTER PIECE -maverick- Best of 30 Years』にも収録された。
 
- 秘密戦隊☆ゴジュウレンジャー [4:20] 
    - コーラスではなわが参加している。
- Mr.Childrenの桜井和寿は、本楽曲を「こんなタイトルの曲で、泣けてくるとは思わなかった」と絶賛しており[4]、2018年に発売された寺岡のオリジナルアルバム『LOVE=UNLIMITED』には桜井と寺岡のデュアルボーカルバージョンが収録された[10]。
- ベスト・アルバム『MASTER PIECE -maverick- Best of 30 Years』にも収録された。
 
- もったいない [4:53] 
    - Mr.Childrenの楽曲「あんまり覚えてないや」のアンサーソング[11]。
- ベスト・アルバム『MASTER PIECE -maverick- Best of 30 Years』にも収録された。
 
- 蜜蜂 [5:19]
- カンフーボーイ [4:52] 
    - 寺岡がクレイジーケンバンドに影響を受け制作した楽曲[12]。
 
- 最初の男 [4:20]
- 檸檬 [5:56]
- ブランコ [4:54] 
    - 本作の中で最後に出来た楽曲[13]。
 
- ライフイズビューティフル [5:11] 
    - 株式会社ロマンライフ社歌[13]。
 
- バトン feat. 桜井和寿 (Bonus Track) [6:04] 
    - 作詞:桜井和寿・寺岡呼人 / 作曲・編曲:寺岡呼人
 - 2014年にリリースされたシングルのデュアルボーカルバージョン。
- 桜井のボーカルの音源は、本楽曲制作時に寺岡が譜割りが分からないから歌ってほしいと頼んだ際に桜井が歌ったものが使用されている[13]。
 
参加ミュージシャン
- 寺岡呼人:Vocal (#1 - #11), Bass (#1 - #5, #7 - #9, #11), Electric Guitar (#1 - #4, #7, #8), Acoustic Guitar (#2, #4, #5, #8 - #11), Piano (#1, #4), Keyboards (#1 - #4, #8 - #10), Chorus (#1 - #11)
- 桜井和寿 (Mr.Children):Vocal (#11)
- 山崎晃平 (Goodbye holiday):Drums (#1)
- 河村智康:Drums (#2, #4)
- 林久悦:Drums (#3, #7, #10), Chorus (#3, #10)
- 鈴木英哉 (Mr.Children):Drums (#5, #8, #9, #11)
- 沼澤尚:Drums (#6)
- 松原秀樹:Bass (#6)
- 林由恭:Bass (#10), Chorus (#3, #10)
- 佐藤健治:Electric Guitar Solo (#1), Electric Guitar (#10)
- 大渡亮 (Do As Infinity):Electric Guitar Solo (#3, #7)
- 石成正人:Electric Guitar (#4, #6)
- 古川昌義:Electric Guitar (#5, #6)
- 小幡浩司:Electric Guitar (#8, #9)
- 鈴木 "Daichi" 秀行:Electric Guitar (#11), Piano (#11), Keyboards (#11)
- 磯貝サイモン:Electric Guitar (#11), Piano (#2, #9) Keyboards (#7, #9), Chorus (#3, #7)
- 鈴木秋則:Keyboards (#3)
- 森俊之:Piano (#5, #6), Keyboards (#6), Mini moog (#5)
- K:Piano (#10)
- 高田漣:Banjo (#2), pedal steel guitar (#2)
- 三沢またろう:Percussion (#5, #6)
- はなわ:Chorus (#3)
- 中村未来:Chorus (#3)
カバー
- 蜜蜂
-  
    - 桜井和寿(2016年) - 音楽イベント『寺岡呼人presents Golden Circle 第20回記念スペシャル ~僕と桜井和寿のメロディー~』でカバー[14]。
 
脚注
注釈
出典
- ^ “寺岡呼人「Golden Circle」20回スペシャルは「僕と桜井和寿のメロディー」”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2016年5月20日). 2020年10月28日閲覧。
- ^ a b c d e 大橋美貴子 (2016年7月4日). “寺岡呼人 ライフワークとも言えるGolden Gircleが20回目の開催!待望のNEWアルバムを携え展開する全国ツアーへ向けて語るロングインタビュー!”. DI:GA ONLINE. ディスクガレージ. 2021年1月7日閲覧。
- ^ “寺岡呼人 COLOR | WORK”. 信藤三雄事務所. 2025年10月14日閲覧。
- ^ a b c d e “寺岡呼人、武道館ライブの映像を公開”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2014年7月27日). 2025年10月14日閲覧。
- ^ “寺岡呼人×桜井和寿、25年来の親友同士で武道館をアットホーム空間に”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2016年7月6日). 2025年10月14日閲覧。
- ^ “寺岡呼人×桜井和寿共演「中年のゆずみたい」 『Golden Circle』20回公演1万3000人熱狂”. ORICON NEWS. オリコン (2016年7月5日). 2025年10月14日閲覧。
- ^ “桜井和寿出演、寺岡呼人主宰「Golden Circle Vol.20」が武道館でスタート!”. rockin'on.com. ロッキング・オン (2016年7月6日). 2025年10月14日閲覧。
- ^ “寺岡呼人、新作「COLOR」携え変幻自在なソロツアー”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2016年6月24日). 2025年10月14日閲覧。
- ^ 寺岡呼人 2016, p. 3.
- ^ “寺岡呼人50歳の節目に新作、ボーナストラックに桜井和寿と春風亭一之輔”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2017年12月1日). 2025年10月14日閲覧。
- ^ “寺岡呼人×桜井和寿 ゴールデンサークルが記念の20回。25年来の友情が見えるステージ/ライブレポート”. exciteニュース. エキサイト (2016年7月6日). 2025年10月14日閲覧。
- ^ a b c 寺岡呼人 2016, p. 4.
- ^ a b c 寺岡呼人 2016, p. 5.
- ^ 渡辺彰浩 (2016年7月14日). “寺岡呼人&桜井和寿が『Golden Circle』で生んだ25年前と変わらぬ空気「呼人くん家のあの感じ」”. リアルサウンド. blueprint. 2025年10月14日閲覧。
参考文献
- 寺岡呼人「『COLOR』セルフライナーノーツ」『COLOR』SPACE SHOWER MUSIC、2016年8月3日、3 - 5頁。
外部リンク
- 告知映像
- ミュージック・ビデオ
- 関連映像
- 歌詞
- インタビュー
- COLOR_(寺岡呼人のアルバム)のページへのリンク

 
                             
                    


