CIDRブロック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/01 09:22 UTC 版)
「Classless Inter-Domain Routing」の記事における「CIDRブロック」の解説
CIDRは原則としてビット単位のプレフィックスに基づいてIPアドレスを解釈する規格である。これによりルーティングではルーティングテーブル上の1エントリにアドレスをグループ化して格納できる。このようなアドレスのグループをCIDRブロックと呼び、IPアドレスを二進法で表したときの先頭の何ビットかが共通になっている。IPv4のCIDRブロックは、IPv4アドレスの記法と似た文法で指定される。すなわち、アドレスをドットで4つに分け、それぞれを十進で書き、その後にスラッシュ記号をつけ、さらに0から32の数を付ける。A.B.C.D/N のような形式である。ドットで4分割された部分はIPv4アドレスと同様、32ビットの数値をオクテット単位に分けたものである。スラッシュ記号の後の数値はプレフィックス長であり、アドレスで共通となる先頭のビット数を表している。特定のCIDRブロックではなく、抽象的にCIDRを話題にする場合、/20 のように後半部分だけでCIDRブロックを表すことがある。 1つのIPアドレスはCIDRブロックの一部であり、先頭のNビットがそのCIDRブロックのプレフィックスと一致している。したがって、CIDRを理解するにはIPアドレスを二進法で表す必要がある。IPv4のアドレスは32ビットと決まっているので、NビットのCIDRプレフィックスでは 32 − N {\displaystyle 32-N} ビットが一致せず、その部分で 2 ( 32 − N ) {\displaystyle 2^{(32-N)}} のビットの組み合わせが存在する。すなわち、 2 ( 32 − N ) {\displaystyle 2^{(32-N)}} 個のIPv4アドレスが1つのNビットCIDRプレフィックスと一致する。CIDRプレフィックスが短いほど一致するアドレスは増え、長いほど一致するアドレスは少なくなる。1つのアドレスが長さの異なる複数のCIDRプレフィックスと一致する場合もある。 CIDRはIPv6アドレスでも使われるが、アドレスが長いためプレフィックス長は0から128の範囲になる。記法はほぼ同じで、IPv6アドレスの後にスラッシュとプレフィックス長を書く。
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